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<日本ボロ宿紀行>(テレビ東京系)
深川麻衣と高橋和也「つぶれかけ芸能事務所女社長&一発屋歌手」ドサ回りで泊り歩く実在ボロ宿にハマった

   芸能事務所「スプリングロール」を経営する父・一平が急死し、あとを引き継ぐことになった篠宮春子だが、所属タレントはほとんど辞めてしまい、残ったのは48歳の一発屋ポップス歌手の桜庭龍二と大量のCDだけだった。

   春子は「父の生きた証であるCDを売り切る」と決め、やる気はないがプライドだけは高い桜庭のマネージャーになり、2人でスーツケース1つで営業の旅に出る。

   なんといっても見どころは「ボロ宿」である。番組によれば、「ボロ宿。それは決して悪口ではない。歴史的価値のある古い宿から驚くような安い宿までをひっくるめ愛情を込めてボロ宿と呼ぶのである」という。

   そんな実在するボロ宿の魅力がたっぷり詰まったドラマで、見ているうちにどんどんボロ宿の魅力に淫され、ハマってしまうかもしれない。平成もまもなく終わるかというこの時季に、「歌謡曲」と「ボロ宿」という昭和チックなテーマのギャップにすっかりやられた。

平田満、鶴田真由――深夜ドラマにぜいたくな脇役たち

   父・一平を平田満。桜庭龍二の追っかけのファンを鶴田真由が演じている。桜庭は高橋和也。元ジャニーズ男闘呼組のメンバーで、最近ではNHK大河「真田丸」での宇喜多秀家役が印象深い。年齢を重ねていい味が出てきた。

   ヒロイン・篠宮春子役の深川麻衣は、どこかで見たことあるぞと思ったら、朝ドラ「まんぷく」の吉乃(よしの)ちゃんではないか。ヒロイン・福子の姪っ子、松下奈緒と要潤の香田家の次女の吉乃ちゃんである。

   彼女は乃木坂46の1期生で、2016年に卒業後は女優として活躍している。昨年(2018年)、映画「パンとバスと2度目のハツコイ」(今泉力哉監督)で初主演し、第10回TAMA映画賞で最優秀新進女優賞を受賞した。女優としての経験は浅いのに、吉乃ちゃんと春子をちゃんと演じ分けられているのはお見事。今年公開予定の映画も2本(「愛がなんだ」「空母いぶき」)あり、ますます活躍の予感がする。さすがテレ東、目のつけどころがいい。

   5月の大型連休はボロ宿でも回ろうかしらん。(金曜深夜0時52分~)

   くろうさぎ