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桜の開花予想発表。東京は早めの3月21日。一喜一憂の桜まつり日程、早められない裏事情

   日本気象協会が14日(2019年3月)、桜の最新の開花予想を発表した。3月18日の福岡を皮切りに、東京の開花予想は3月21日と例年より早かった。東京・上野公園にはすでに桜が咲き誇っているが、これは大寒桜。花見の主役ソメイヨシノの開花は来週となる。

   開花予想の発表を受け、早くも花見の名所は盛り上がっている。その1つ東京・目黒川ではすでにソメイヨシノが蕾を膨らましつつある。「お花見クルーズ船」にも予約が相次いでいる。お花見クルーズは、目黒川沿いに品川の天王洲と目黒雅叙園を往復するが、運営会社「ジール」の平野拓身代表は「たくさんのお問い合わせをいただいています」と言い、東京の満開予想日にあたる3月30日と31日はすでに予約がいっぱい。

   都内の桜の名所では例年「桜まつり」が開催されるが、早めの開花・満開予想を受け、悲喜こもごもの反応がある。

   毎年約3万人が訪れる「目黒イーストエリア桜まつり」の開催日は4月6・7日。同まつりの実行委員長・藤森昇氏は「やばいです。もう葉桜ですね」。去年も4月7・8日の開催となり、2年連続で満開日を外すことになるが、開催日を早めにくい事情がある。

   桜まつりには都や区から補助金が出ており、同年度に2度の開催はできない決まりだ。そのため、新年度がスタートする最初の週に開催するしかないわけだ。

   一方、予想がずばり的中したのが隅田川の墨田公園で開催される「桜橋花祭り」。実行委員会事務局の白川隆光さんは「予想が当たってよかった」とニッコリ。従来は4月第1週の4月6・7日の開催予定を、去年の10月に変更、3月30・31日の開催とした。「30年間、4月第1週の開催だった。開花が早まっていることもあり、思い切ってエイっと変更した」

   司会の加藤浩次は「なかなかうまいこと満開日に合わせるのは難しいと思いますが、ソメイヨシノの後も八重桜とかがありますから」と言うと、エッセイストの犬山紙子も「八重桜もきれいですね。長く楽しめるのがいい」。

   加藤は「目黒川にも一部、八重桜がありますから。クルーズ船は通らないかもしれないけど、探してお花見を楽しみましょう」とまとめた。