2019年 4月 24日 (水)

福田靖(脚本)の理想の女房を具現化した福子。発明に一途な男を爽やかに演じた長谷川博己。リアリティには欠けたが
<まんぷく 第24週まで>(NHK総合)

印刷
ロート製薬『セノビック』500円モニター募集!

   最初に取り上げて安藤サクラが絶品と評価したが、半年間高視聴率を維持して終りに近づいた今も絶好調。成功の第1の理由は、おそらく、福子という主婦が作者・福田靖の理想の女房に描かれていたからだ。「いつもニコニコ明るく元気、夫に従順で、彼を信じで批判はせず、心から支える。女権を主張せず、愚痴も言わないが、夫婦の困難に直面した時には、力を出す。こんな女が現実にいるか?

   見ている者はみんな気持ちがいいのだが、昭和30年代にだってこんな理想の女はいなかった。その仕掛けはテクニックを弄して人格を分割させ、実は腹の中でため込みそうな不平や反対意見を母親の鈴(松坂慶子)に背負わせたのである。うまいやり方だ。ホンワカした鈴が横っちょで文句を言っても、「武士の娘」で相殺される。

   リアリティはなかった。ノッポの克子(松下奈緒)の子供が極チビのタカの不自然。商社の社長で忙しいはずの世良勝夫(桐谷健太)が、毎度毎度、喫茶店白薔薇や萬平(長谷川博己)の会社でとぐろを巻いている不自然。「商社、つぶれるぞ(笑)」。さっぱり画商が出入りしている風でもないのに、ただ家で絵を描いているだけの香田忠彦(要潤)の家庭が金に困っているようでない不自然。etc.

   リアリティのなさを補って余りあったのが、立花萬平の描き方の真っすぐさである。発明に打ち込む一途な男の存在感が、爽やかな長谷川博己の肉体を通して終始一貫美しく的確に具現化された。(放送2019年3月13日8時~)(黄蘭)

採点:2

注目情報

PR
J-CAST会社ウォッチ会員向けセミナー
しごとの学校
  • 「無期転換ルール」、新たな「働き方」は軌道に乗っていますか?

  • 追悼
    J-CASTニュースをフォローして
    最新情報をチェック
    電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中