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大河「いだてん」ヤマ場のマラソン 「訳がわからん」「白けた」と怒りの声にNHK公式説明は?

   NHK大河ドラマ「いだてん」は24日(2019年3月)、ついに金栗四三(中村勘九郎)がストックホルム五輪のマラソンに出場する前半戦のヤマ場を迎えた。

   しかし、途中で行方不明になったと思ったら、いつの間にか宿舎で寝ており、本人も記憶を喪失、「すんませ~ん、すんませ~ん」と探していた加納治五郎(役所広司)らに謝る予想外の展開となった。

「何度も通ったスタジアムなのに、なぜ道に迷うんだ?」

   マラソンシーンに若き日の古今亭志ん生(森山未來)が人力車を引いて爆走するシーンがかぶさるなど、「演出が凝りすぎて訳がわからん」「せっかくのクライマックスなのに白けた」という批判の声がネット上にあふれた。

   怒りの声で多かったのは、金栗四三らが五輪会場に行くのに迷ったシーンだ。

   「今まで何度もトレーニングに通ったスタジアムだよ。開会式も三島さんの応援にも行った会場だよ、なぜ迷うんだよ。なぜ大森監督は、マラソン選手におんぶさせるんだよ。金栗を疲れさせる演出としか思えない」

   「マラソンが、前半のハイライトと思っていたので、正直がっかりした。なんでマラソンの途中に、子どもやたけしや森山さんが曳く人力車や、地元の面々が出てきたりするのか。この回は、純粋に走る四三の姿を映し出すだけの、シンプルにストレートな話にすべきだった。マラソンは単調だが、奥行きが深く、スタートした時と意識不明となり道端に倒れ込むまでがドラマであって、よけいなものを持ち込むべきではない。少なくともたけしだけは入れるな。宮藤官九郎は、やっぱりスポーツを分かっていない」

「たけしの落語は富久を知らないと理解できない」

   また、いつのまにか金栗が宿舎に戻っているシーンにも疑問の声が。

   「途中で倒れて完走できなかったことはもう知っている。次回であれこれ経緯を説明するんだろうけど、今さら興味湧きますか?」

   「え?今回は次回の伏線なの?ちょっと凝りすぎじゃない?タケシの超滑舌悪い聞き手にとってはストレスフルな落語も、落語ストーリーとマラソンの並走も、今回でいえば夢か現実か? ピエール瀧の件に合わせて、この際、お蔵入りにしてやり直してもいいのでは?」

   「私の80代の父親は『これは誰だ(森山未來のこと)、ここはどこだ、さっぱり分からん!』と怒りながら見ていました」

   「いつの間にかホテルに戻っていて、『何で君はこんなところで寝ているんだね!』『すんませーん』。見ているこちらも状況がわからないのに、一方的に怒られるシーンを見せつけられて釈然としない。こういう終わり方で、次回を見たいと思う方が多いか、訳がわからんと離れる方が多いかどちらだろう?」

   「マラソンシーンのたけし、富久がわからないと、落語の部分はさっぱり理解できないでしょうね」

   さて、こうした声に答えるわけではないが、NHKの「いだてん」公式ツイッターではマラソンシーンの人力車との並走の演出理由をこうつぶやいている。

   「同じ時間に走っている二人の魂が、いつしか触れ合っていくようなイメージを作りたいと思いました。四三の無言に対して邪魔だー!と蹴散らす孝蔵。暑さに苦しむ四三に対して火事だー!と叫ぶ孝蔵。四三の魂を感じている、そんなロマンを込めました」

(テレビウォッチ編集部)