2019年 12月 12日 (木)

沢口靖子が機動捜査隊の班長を演じる真面目な事件もの。刑事室長の徳重聡は大ミスキャスト
<警視庁機動捜査隊216 10>(TBS系)

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   『科捜研の女』のイメージが定着している沢口靖子を機捜(きそう)のトップに据えてシリーズ化したTBSの体質には笑ってしまうが、沢口靖子はデビューの頃、稀代の大根役者だったのに、近頃は無表情の演技も出来るようになった。相棒は金子(赤井英和)。

   膵臓がんが末期症状のオリエンタルランド代表になる木之元は吉田栄作。山梨で警察官の拳銃が強奪され、それで木之元の秘書が撃たれて瀕死の重傷を負う。また、別にタクシーの運転手が殺される。2つの事件は後に結び付くのだが、このドラマのミソは、事件の最先端にいながら捜査1課の刑事のような権限はなく初動捜査権のみの警察官たちの、夜通しのパトロールと危険な苦労話である。捜査権は持たないのに、事件の最先端にいるので拳銃は常に携行している立場の沢村舞子(沢口靖子)は、かつて、一瞬発砲をためらったために人を死なせてしまったトラウマがある。

   おや、と興味を惹かれたのは、新聞記者の土居(西村まさ彦)が、物語の終り頃に署に帰る舞子に、「ここで待っている」と告げる場面。彼の名刺が2つの事件で使われていて、確かに事件関係者なのだが、それとは別に、彼は実は沢村舞子に女を感じていたのかと驚いた。事件ばかり描く2時間B級ドラマとバカにはできない。

   それにしてもパワハラもどきの刑事室長・頼近を演じる徳重聡は、いつまでたっても目を剥くだけの下手くそ、1人だけ浮いていた。(放送2019年4月1日20時)

(黄蘭)

採点:0.5
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