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ゴーン一人を悪者にして逃げ回る日産の経営幹部たち―独裁許した責任頬かむりでは再建は難しいぞ

   カルロス・ゴーン日産自動車前会長が4月4日朝(2019年)、会社法違反(特別背任)容疑で東京地検特捜部に再逮捕された。<中東オマーンの日産販売代理店に送金した約5億6300万円の日産資金を自らに還流させて、日産に損害を与えた疑い>だと朝日新聞DIGITAL(4月4日16時30分)が伝えている。

   逮捕の直前、ゴーンは「私は無実」だが、「私は90%の確率でこれから逮捕されるだろう」と、フランス民放ニュース局LCIのインタビューに答え、<自身が「外国で恐ろしい状況に巻き込まれている」「フランス市民としての私の権利が擁護されるよう、仏政府に訴えたい」>(朝日新聞DIGITAL4月4日19時05分)と語ったという。

   なにやら、東京地検特捜部とゴーン側の「面子合戦」の様相を呈してきたようだ。

   元日産の副社長や共同会長としてゴーン体制を支えた小林至(77)が、週刊ポストで、なぜ救世主が独裁者に変わったのか話している。小林は、現在の西川社長の知らない当時の内情を知る立場だが、内容に見るべきものはない。ゴーンは非常時に強い。在任期間が長すぎて、矩を超え、日本人を甘く見るようになった。この危機を乗り越えるために、西川と団結して頑張ってほしいなどなど。

   いま彼が語らなくてはならないのは、ゴーンのことより、なぜ日産が一人の人間に蹂躙されるようになってしまったのか、日産のどこに間違いがあったのかであるはずだ。このような会社が、再び立ちあがれるのか、私にはそっちの方が心配である。

アメリカ景気後退が始まった?長短金利が逆転「逆イールド現象」に金融業界は真っ青

   LIXILという会社がある。イナックスとトステムというのが統合してできたのだが、いまやグループ全体で社員6万人の大企業だ。去年(2018年)から、CEOの潮田洋一郎(65)のワンマンぶりが目に余り、瀬戸欣哉CEOの職を独断で解き、自らがその席に座ってしまったのだ。

   今年5月には、臨時株主総会を開き、潮田の解任決議を行うといわれているそうである。週刊現代で、イナックスの創業者の三男で、会長も務めた伊奈輝三(81)が潮田を批判している。昨年10月以降、株価は2割近くも値を下げている。こうした騒動に嫌気をさした従業員たちが、次々に辞めていっているそうである。

   由々しき事態のようだが、会社は社会のもので、創業者一族のものではない。潮田も自分のためではなく、会社のためにやっているのだと思うが、株主や周囲の人ときちんとやっていってほしいと、伊奈は話す。

   当然の言葉だが、残念ながら迫力に欠ける。こうした"いい人"ばかりだから、会社が混迷しても、直言できる人材が出てこないのだろう。危うし! LIXIL。

   ニューズウイーク日本版に気になる記事がある。アメリカの国債市場で11年ぶりに「逆イールド現象」が起きたというのだ。このニュースはアメリカの金融業界を大きく動揺させているそうである。

   逆イールド現象というのは、長期金利が短期金利を下回ること。なぜこれが注目されているのか。1955年以降、アメリカの景気後退のほとんどは、逆イールド現象が発生した後から起きているというのである。サンフランシスコ連銀によると、過去60年で、この現象が起きて2年以内に景気後退局面に入らなかったのは、たった1度しかないそうだ。

   この関係を指摘した教授が言うには、逆イールド現象が3か月以上続いたときに、初めて景気後退のシグナルになるので、まだパニックになることはないというが、不気味な予兆ではある。

漫画「コブラ」の寺沢武一64歳 どうにも止まらない性欲!女性アシスタントの性器触りたがって・・・

   男はいくつになっても女を追いかけるものだが、この2人はその中でも特別かもしれない。「飯田グループホールディングス」は、売上高約1.3兆円を誇り、不動産業界第2位の大企業である。少し前に、ここの森和彦会長と歌手の華原朋美の「親密デート」がフライデーに報じられたが、今度は西河洋一代表取締役社長(55)が奥さんから、夫と2人の愛人によって著しい精神的苦痛を被ったとして、1億1000万円の損害賠償請求訴訟を起こされていると、週刊文春が報じているのである。

   飯田HDの創業者は飯田一男だが、彼が亡くなったため、次女と結婚した西河が社長に就任した。妻の父親の会社を引き継いだのだから、頭が上がらないのではないかと思うが、そうではないようだ。銀座の高級クラブの女性や別の女性と、熱海の別荘やラブホテルで逢瀬を楽しいでいたという。そのことは妻の知るところとなり、夫婦仲が冷え込んでしまった。妻は別居し、離婚を決意したそうである。

   週刊文春の直撃に、西河社長は「別邸等において、アトピーの治療用のクリームを女性たちに塗ってもらっていただけであり、女性たちとの間で不貞行為には及んでない」というなんともはやの回答を寄せ、妻も「支離滅裂」だと漏らしたそうだ。

   今年の株主総会では、森和彦会長ともども、相当厳しく責任を追及されるのではないか。こういうのを身から出た錆という。

   次は週刊新潮から。私は「コブラ」という漫画を読んだことはないが、週刊ジャンプで1978年から84年まで連載され、全世界での発行部数は5000万部を超えるというから、凄い。

   それを書いたのは手塚治虫のアシスタントをしていた寺沢武一(64)だが、98年に人間ドックで悪性脳腫瘍が見つかり、手術の後遺症で左半身が麻痺して、現在は車椅子生活を余儀なくされているそうだ。

   まだ若いのに可哀想だと思うが、この御仁、性的欲求は半端ではない。寺沢からアシスタントをしてくれと頼まれた葵正美(仮名)の話によると、漫画を描くどころではなく、失禁した体の世話や食事の世話などで、忙殺されたという。それだけではない。週に何回か愛人が訪ねてきて、彼女が来るから部屋に入るなといわれ、SEXの後の処理までやらされるようになったというのだ。

   彼女が来ないときには、テンガという自慰のための器具を使って行為に及ぶのだが、その器具を開封するのも彼女の役目だったそうだ。介護のために体を密着させると、彼女のズボンに手を入れ性器に触ろうとする。陰部を洗浄した後は、毎回舐めてくれといってくるそうだ。

   これ以上は書くに忍びない。アシスタントの仕事などほとんどなく、まるでセックスボランティアのようなものである。

   介護ジャーナリストの小山朝子は「高齢になると前頭葉が老化して、性欲が制御しにくくなることもある」という。老人ホームなどで、看護士や隣の部屋の女性に襲い掛かる高齢者も珍しくはないらしい。私もそうなったらどうしたらいいのだろう。考えるだけで憂鬱になる。

やることはみんな同じなのに・・・気合が入っている今週のポスト・現代「セックス特集」

   西河や寺沢のような人間の増加に寄与しているのが、週刊ポストや週刊現代が毎号のようにやっている「死ぬまでSEX」特集であろう。今週の週刊ポストは、女性産婦人科医たちが教える性の奥義。これまでもやってきているが、今回はなかなか気合が入っている。

   たとえば、産婦人科医・高橋怜奈先生が教える「"中イキ"は早く動かしちゃダメですよ」。産婦人科医・丹羽咲江先生のアドバイス「吹きやすい体位があるんです」。膣トレーナー・西村理沙先生は知っています「"締まり"は体位でこんなに変わるのよ」などなど。

   やることはみなほとんど同じなのに、こうして見ていると、なにやらムズムズしてくるというのは、人間っておかしなものですね。

   週刊現代の方は、老人ホームの倒産が増えていると報じている。昨年12月に大磯・二宮で特養老人ホームを運営していた社福法人が倒産した。3年連続で100件を超えているそうだ。老人ホームでは入居率8割、特養老人ホームでは9割を超えないと赤字といわれるそうである。

   なけなしのカネを払ってやっと「終の棲家」を手に入れたと思ったら倒産では、泣くに泣けまい。では、安全な老人ホームを見分けるにはどうしたらいいのか。介護・暮らしジャーナリストの太田差恵子は、入居者が8割以上、勤務歴が長い職員が多いこと、それに新規オープンしたところは内容が不明なので慎重にという。

   こうして見てくると、美しく年を取るというのはなかなか大変ですな、ご同輩。

センバツ習志野「サイン盗み」そんなに目くじら立てることか?これも野球の楽しみのひとつ

   たいして盛り上がらなかった春の甲子園大会だが、東邦(愛知)が習志野(千葉)を6―0で下して、大会最多の5度目の優勝を果たした。それも平成元年(1989年)の61回大会以来30年ぶりで、東邦は平成最初と最後の優勝校となったのである。

   準優勝の習志野高校は別の意味で注目を集めていた。週刊新潮によれば、べスト8をかけて習志野は、強豪星稜と対戦して3対1で勝利をおさめた。その星稜の林監督が「習志野がサインを盗んでいる。証拠があると激怒した」と、翌日のスポーツ紙が報じたのだ。

   問題になったのは4回表の習志野の攻撃の時だった。1死2塁で、星稜の捕手が球審に、2塁ランナーの動きがおかしいと指摘した。その後、同点に追いつかれ、なおも2死満塁の場面で、今度は星稜の林監督が「セカンドランナー!!」と声を荒げた。

   これを受けて、審判4人が協議したが、2塁ランナーに「紛らわしい動きはしないように」と注意するだけで試合を続行したのである。怒りを抑えきれない林監督は、試合後に習志野の小林監督に猛抗議したという。

   私も高校時代に甲子園を目指した人間の一人だが、サインを盗むというのは、それほど悪いことなのだろうか。たしかに、走者やベースコーチが、捕手のサインを見て打者にコースを教えることは、現在は禁止されている。昔はプロ野球でも、外野席から捕手のサインを盗み見て、ベンチに教えているという疑惑が何度も指摘されたことがあった。

   だが、これも野球の楽しみの一つだし、サインがわかったから必ず打てるとは限らない。週刊新潮のいうように、高校野球が商業主義に走り過ぎる現在、高校生たちを虐待していると批判される過密スケジュールや、炎天下の試合などを再考するほうが先である。

長谷工「トイレ盗撮」にぎり潰し!女子作業員が見つけたカメラ取り上げ口封じ

   長谷工といえば分譲マンション建設最大手だが、フライデーによると、ここが建設中だった神奈川県川崎市内のマンション「アクアブリーズ川崎」で、盗撮事件が起きていたというのである。

   30代の女性作業員が共用トイレを使った時、周囲をベニヤ板で囲い、テープで貼ってあるが、そのテープにドリルで開けたような穴が等間隔で並んでいたのに目が止まった。テープを剥がすと、縦横2センチほどの小型のカメラが出てきた。カメラは稼働中だった。

   彼女は所長に言いに行くと、預かっておく、処分すると、カメラを持って行ってしまったのだ。彼女はSDカードを抜き取っていたので、見てみると、他の女性3人も盗撮されていた。所長にカメラを返して欲しいというと、捨てたと言い張るので、警察を呼んだそうだ。

   その後、所長は警察に自首したが、おかしいのは長谷工側のその後の処理である。所長は諭旨解雇にしたが、女性たちには、動画は削除したから、世の中にいわないでくれと、公表せず、隠蔽してしまったというのである。フライデーに対して長谷工側は、事実関係は認めたが、詳細については回答しなかった。

   件の女性は、精神的ショックで体調を壊しているそうだ。長谷工さん、これはダメでしょう。

【絶対当たらない馬券術】ダノンファンタジーの強さ本物!対抗はグランアレグリア

   アーモンドアイはドバイでも強かった。ゴール前はややいっぱいだったように見えたが、これなら、順調にいけば「凱旋門賞」を勝てるかもしれないという期待が膨らむ。今週は去年(2018年)はアーモンドが制した桜花賞。

   1番人気間違いないダノンファンタジーの強さは前走を見る限り本物だろう。ダノン本命、新馬戦でこの馬を寄せ付けなかったグランアレグリアが対抗。▲が末脚鋭いクロノジェネシス。△はシェーングランツ、シゲルピンクダイヤ、ノーブルスコア、プールヴィル、レッドアステル、ビーチサンバまで。GOODLUCK!

   (文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。