2019年 9月 16日 (月)

視聴率はまあまあだが、薄っぺらでマンガチックな医療世界放射線技師の恋物語?
<ラジエーションハウス 第1回>(フジテレビ系)

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   見始めて30分ぐらいは「フジはやっぱりだめだなあ」という感じがした。妙にコミカルに描こうとして、放射線技師たちのやり取りをマンガチックにし、主人公の五十嵐唯織(窪田正孝)にもギクシャクした動きの演出で、見ている方は失笑ものだった。ところが、本人がアメリカでも残留を望まれたほどの天才ぶりだとわかってから、徐々に物語に勢いが出てきた。窪田にあまり魅力はないが。
   子供の頃に大好きだった女の子・杏(本田翼)は放射線科の医師になっているが、五十嵐にそっけない。有名な写真家(イッセー尾形)が酷い頭痛で担ぎ込まれて、はじめは脳梗塞を疑われる。アレルギーがあるのに、造影剤を脳の血管に注入される直前、PCを操っていた五十嵐が、写真家が行っていた外国にしかいない特殊な寄生虫のためと原因物質を発見する。技師たちは彼に一目置き始める。
   よくある変人の天才ものと言える。窪田の人気によってか初回は12.7%とまあまあの数字だった。医者もので救急、難病、外科手術とあらゆるパターンが使われてきて、今度は放射線技師にスポットだ。笑っちゃうのは絵になりにくい内科の医師は近頃あまり主人公にならなくて、キったハったの外科ばやりである。
   山崎豊子が描いた医療世界の権力闘争や、金満医者と良心的医者の対立(例、白い巨塔)のような重厚な人間ドラマはさっぱり描かれない。つまり、医療ドラマも薄っぺらな劇画ばやりということだ。(放送2019年4月8日21時~)

(黄蘭)

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