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元駐イラン大使を「強制わいせつ」で刑事告訴!執務室でキスや体撫でまわされたと女性職員

   外務省の女性職員が、元駐イラン大使の駒野欽一氏(72)を強制わいせつ容疑で刑事告訴し騒動になっている。告訴状などによると、女性が被害にあったのは2012年10月。当時、女性は入省3年目の20代だった。

   駒野大使の退任が決まり、日本に帰国する前日の夜に「1対1で最後の夕食会をしたい」と公邸での食事に誘われ、執務室で2人きりになったところ、わいせつな行為をされたという。

   告訴状には生々しいセクハラ行為の一部始終が記されている。「抱きついて接吻」「口内に舌」「着ているセーターの下から手を入れ」「両胸をもてあそび」「脚や太ももや臀部を撫で回し」・・・。

   女性は「大使は雲の上の存在で逆らえなかった」が、最期は強く拒絶し公邸を飛び出しタクシーで帰宅したという。

7年前の被害をなぜいま?

   なぜ7年たったいまになって刑事告訴したのか。理由は、これまで何度も外務省に裏切られてきたことにあるようだ。

   被害にあった翌週、女性は上司に事の一部始終を報告したが、「忘れて休みなさい」と一蹴された。3か月後には身上書で被害報告をしたが、大使館ナンバー2の公使から「わいせつ行為の記述を削除するように」と指示されたという。

   2017年9月、外務省を退職した駒野氏が日本・イラン友好協会の会長に就任したのを知り、「外務省は何も対策していない」と感じ、2019年10月に時効を迎える前に告訴を決断したという。

   駒野氏は取材に対し、「お別れのハグ」や「頬へのキス」は認めたものの、それ以上の行為については「しようとしたらイヤだというのでやめた」「セクハラの意識は全然ない。反省というか、心が痛む」と開き直っている。

もみ消し続けた外務省

   河野太郎外務大臣はきのう6日午後(2019年4月)、「外務省としては、これまで被害者に寄り添った対応をしてきた。セクハラ行為があったと認定された場合には、外務省として厳しい処分で臨む」と話した。

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「これはハラスメントを超えた強制わいせつですよ。行為自体は疑う余地がないと思いますが、むしろ問題なのは、外務省の対応です。どこが寄り添って対応しているのだろうと感じます」

   司会の羽鳥慎一「あらめて、女性より外務省を守るんだなって感じます」

   浜田「7年前なら、民間企業ではハラスメントに対する意識は進んでいて、管理職になる人にはそれなりの研修が行われていました。本当、役所は遅れていたのですね」