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もうなにがなんでも秋篠宮一家バッシング!心配するフリして悪口雑言並べたて

   秋篠宮家に対するバッシングが止まらない。紀子さんの職員への厳しすぎる対応、2人の娘に対する教育への疑問などに始まり、長男・悠仁さんへの帝王教育が疎かになっているのではと皇后が危惧しているという"情報"までが週刊誌で報じられている。

   今週は、週刊文春が、皇太子が秋篠宮に対して「もっと大きな志を持ってほしい」「(新天皇になる)自分の思いを理解してほしい」と、複雑な思いを近しい知人に明かしていたと報じている。

   週刊文春によれば、昨年のGWに、皇太子と秋篠宮が静養先の御料牧場で、2人だけで酒を飲んだ際、<「秋篠宮さまは最後には、相当お酒が回られてしまわれたと伺いました。眞子さまの問題もあり、父親としてやりきれない思いがあったのかもしれません」(秋篠宮家関係者)>

   皇嗣家として、自分を支えてくれなくてはいけない弟がこの状態ではと、さも皇太子が心配しているといわんばかりの書き方である。

   さらに、秋篠宮が「五月以降も、警備の人員は増やさないで欲しい」という意向を示したことを、<「六月にはご夫妻でポーランドとフィンランド訪問が検討されています。(中略)秋篠宮さまは民間機で渡航される予定です。ですが、皇位継承順位一位の秋篠宮さまに万一のことがあれば、相手国にも迷惑がかかる。そのため、皇嗣としてのご自覚をお持ちなのかという懸念の声が上がっているのです」(同)>

   政府専用機で行かなくてもいいのではないかと、下々は考えてしまうのだが、貴いお方の周辺は、そうは考えないようである。

   矛先は2人の娘にも向けられる。ある女性皇族が、眞子さんや佳子さんの言葉遣いを指して苦言を呈したというのだ。<「皇族の集まりでは『ご機嫌よろしゅう』から始まり、丁寧な言葉遣いでお話しされるものですが、お二人はそうした場でも、一般女性と同じようなくだけた言葉遣いをなさるのだそうです」(ベテラン記者)>

   「ご機嫌よろしゅう」などという言葉は死語になっていたと思っていたのだが、どうやらまだ遣っている人が現存していたようである。

   さらには、秋篠宮が昔から「自分はうつだから」と言っていて、以前から抗不安薬を服用しているという"噂"を持ち出し、さまざまなプレッシャーが秋篠宮を襲い、かつての自由を謳歌する姿が失われていると、心配そうなフリをする。大きなお世話であろう。

週刊文春も週刊新潮もにわかに雅子さん万歳三唱!新皇后があと2週間に迫ったから?

   一方、これまで何かと批判してきた皇太子と雅子さんについては、<「いまだご体調の波はあるものの、雅子さまはお出ましの機会が増えています」(皇室担当記者)>。<「令和の時代の天皇としての自覚のもと、体調を整え、家族の結束も深め、万全の体制を整えつつあるように見える皇太子さま>(週刊文春)と、万歳三唱の体なのである。

   週刊新潮も、雅子さんは<14年10月、オランダ国王夫妻の来日にあたり、11年ぶりとなる宮中晩餐会へのご出席><昨年秋には、恒例の園遊会で15年ぶりに全行程にご参加なさり><平成最後となった元日の「新年祝賀会の儀」にも、実に16年ぶりに出席>と、何度も"ぶり"を強調して、<「新皇后となられる日が近づくにつれ、おのずとご覚悟が定まってきたのは間違いありません」(宮内庁担当記者)>と、こちらも万歳三唱である。

   だが、その新皇后にとって試練となるのが、5月26日(2019年)から2泊3日の予定で「国賓」として来日するトランプ米大統領だというのだ。国賓ともなれば、宮中晩餐会を催さなくてはいけない。そこで、英語に堪能な雅子皇后が、トランプの野卑なジョークや態度にどこまで笑みを絶やさず過ごすことができるかと心配するのである。

   また、そこで頑張り過ぎると、年内にも国賓として招かれるかもしれない中国の習近平主席との晩餐会を欠席するわけにはいかなくなると、いらぬ心配までするのだ。

   いいではないか。新しい時代の皇后には、彼女らしい賓客への遇し方があっても。そうした雅子新皇后を温かく見守ってあげるのが、日本国民の有り方だと思うのだが。

平成の天皇皇后は「同志結婚」新たな象徴像を創っていくんだと誓い合い

   週刊現代では、政治学者の白井聡と毎日新聞編集委員兼論説委員の伊藤智永が、平成の天皇について語り合っている。平成の天皇は、安倍政権と対峙しながら、天皇の役割は何かということをずっと考えてきたという。伊藤は最近、『「平成の天皇」論』(現代新書)を出した。

   <白井 伊藤さんが天皇皇后の「同志結婚」として描かれているところで、あれは感動的ですね。

   伊藤 今上天皇は美智子さまへのプロポーズで「君を幸せにする」といった甘い言葉は決して口にせず、「僕は公人としての義務を常に最優先するが、あなたに協力してほしい」と説得し、美智子さまは「私が応えるしかない」と覚悟を決めた。二人で新たな象徴像を創っていくんだと誓い合った結婚でした。

   昨年の誕生日会見では、「国民の一人であった皇后が、私の人生の旅に加わり」と、ここにも「旅」という言葉を使っています。

   今上天皇の旅は、天皇在位30年間ではなく、二人の結婚60年という長きにわたるものだったと考えるべきです。(中略)

   伊藤 お二人の意思が明確に見えたのが、昨年の明治維新150年を祝う政府の記念式典に、皇室からどなたも参加しなかったことです。宮内庁は「招かれなかったので」と発表しましたが、招いても難しいと政府関係者もわかっていたのでしょう。

   今上天皇にとって、明治以降の近代は戦争をしてしまったことで、明らかに反省すべき時代であり、「平成が戦争のない時代でよかった」というお言葉も、心からのものだったと強く感じます。

   白井 それにしても、「令和」は「平成の天皇」の課した高いハードルを越えられるでしょうか。

   民主主義の天皇制とは、放っておけば滅ぶものだ、という厳しい認識が平成の天皇を支えた。皇室典範改正や女性宮家といった具体的問題以上に重要な最も本質的な事柄がいま問われています。

   伊藤 私たちは平成の天皇皇后が創った象徴像を当たり前と思っているけど、こんな二人はもう二度と現れないでしょう。皇太子と雅子さまは平成とまったく違う令和のスタイルを創るしかない>

   戦争のない時代を引き継いでいく。次の天皇には、その意志を明確に国民に伝えてほしいと思う。

秋元国交副大臣に弁護士法違反疑惑!資格ないのに東レに融資取り立てか

   週刊文春が、ヤミ金の借金を東レの社長に「返せ」と電話してきた、弁護士法に違反している副大臣がいると報じている。東レは受注していたバングラデシュでの水処理装置の販売がとん挫したため、在庫を抱えてしまった。そこで、東レの営業部長(当時)が都内のコンサル会社に破格の条件を提示して、買い取ってくれと頼み、そこも話に乗ったという。

   そのコンサル会社は総額5億6000万円の資金調達に困っていた。そこへ飛び込みで融資を持ちかけてきたのが、Lというコンサル会社だった。東レも連帯保証する形で話はまとまったが、融資額は2億4000万円、貸借期間は2か月、月利は10%という法外なものだった。しかも、契約書を交わした当日に、Lは4000万円の金利支払いを求めてきたというのである。

   元営業部長によると、件のコンサル会社は7月21日に1億2000万円を返済、残金を振り込もうとした矢先の8月9日の夜、秋元司環境副大臣(47)が東レの日覺昭廣社長に電話をかけてきて、「L社の案件に関して、資金が返済されていない。東レ側が連帯保証しているでしょう。借主が返せないのなら連帯保証人が返すべきではないか」といったというのだ。

   これが事実なら、弁護士法に違反する呆れ果てた行為だが、このLという会社の資金主の関連会社は、2017年10月に株価操作事件で代表取締役が逮捕されているし、警察や証券取引等監視委員会は、Lを含む企業グループを反市場勢力と捉えているそうだ。

   昨年の大晦日に行われたメイウェザーの格闘技イベントで、プレゼンターとして秋元が登場したが、あれにはL社グループが深く関わっていると週刊文春はいっている。秋元は取り立てではないと否定しているが、事実だとしたら議員辞職は免れまい。

   東レ側は、元営業部長の独断でやったものだと、警視庁に告訴状を出しているが、水処理事業は日覺社長が統括してきたので、組織ぐるみだったのかどうかが焦点になっているという。

キャッシュレスはこんなに怖い!QRコードは盗撮され、災害時は使えない

   さて、PayPay、R PAY、LINE PAYだと喧しい。政府は、2025年までにキャッシュレス決済を40%(現在は20%程度だといわれる)にまで高めるといい出している。10月の消費税率引き上げから9か月間限定で、中小店舗でキャッシュレス決裁した場合は5%、コンビニなどフランチャイズ店舗では2%を消費税に還元すると決めた。

   昨年12月に100億円キャンペーンをやったソフトバンクとヤフーのペイペイ、20%還元キャンペーンをやっているLINEペイなどはQRコードでの決済だ。政府やそれにベッタリの企業がやることには必ず裏がある。それもおいしい話だったら絶対乗ってはいけない。

   そんなやり方では、個人情報だけではなく、銀行口座やクレジットカードの暗証番号が簡単に盗まれ、被害者が続出するに違いない。そう思っていたら、援軍来たる。週刊新潮が「キャッシュレスのバスには乗らない」という特集を組んだのだ。

   いろいろ書いてあるが、要約すれば、使いにくくて、<「ペイペイは一度チャージしたお金を銀行口座に戻せず、LINEペイは手数料が216円かかります。また、放置すると、ペイペイは最後の利用から2年、LINEペイも5年でチャージしたお金が消滅します」(経済ジャーナリストの荻原博子)>と、業者が儲かるようにできているのだ。

   週刊新潮がまとめてくれた、各種の「ペイ」サービスのデメリットを書いておこう。利用者がQRコードを読み取るとき、金額も自分で入れる。間違えて200円を20000円と入れ間違えたらどうするんだ! 銀行口座やクレジットカードの登録が煩雑。QRコードは盗撮されるリスクがあるという。電波状況が悪い場所では使えない。地震や災害でも起きたら使えないのでは、本当に困ったときには役に立たない。残高不足の時は、不足分を現金やクレジットカードで支払いにくいそうだ。

   今のバカ者・・・じゃない、若者たちは、それでなくとも携帯に全情報を入れて持ち歩いている。指紋認証やパスワードを入れないと使えないようにはできるが、毎回やるのは面倒だから、落したり盗まれたら情報は簡単に流出してしまう。情報漏えいのリスクを考えると、現金のほうがはるかに安全安心なのだ。もっとも、ペイペイが、カネがなくなるとそっちの懐からチャージしてくれるというなら話は別だが。

   あすは、個人情報を盗まれないようにする究極の仕組み、ブロックチェーンのお話だ。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。