2024年 4月 25日 (木)

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平成の天皇皇后は「同志結婚」新たな象徴像を創っていくんだと誓い合い

   週刊現代では、政治学者の白井聡と毎日新聞編集委員兼論説委員の伊藤智永が、平成の天皇について語り合っている。平成の天皇は、安倍政権と対峙しながら、天皇の役割は何かということをずっと考えてきたという。伊藤は最近、『「平成の天皇」論』(現代新書)を出した。

   <白井 伊藤さんが天皇皇后の「同志結婚」として描かれているところで、あれは感動的ですね。

   伊藤 今上天皇は美智子さまへのプロポーズで「君を幸せにする」といった甘い言葉は決して口にせず、「僕は公人としての義務を常に最優先するが、あなたに協力してほしい」と説得し、美智子さまは「私が応えるしかない」と覚悟を決めた。二人で新たな象徴像を創っていくんだと誓い合った結婚でした。

   昨年の誕生日会見では、「国民の一人であった皇后が、私の人生の旅に加わり」と、ここにも「旅」という言葉を使っています。

   今上天皇の旅は、天皇在位30年間ではなく、二人の結婚60年という長きにわたるものだったと考えるべきです。(中略)

   伊藤 お二人の意思が明確に見えたのが、昨年の明治維新150年を祝う政府の記念式典に、皇室からどなたも参加しなかったことです。宮内庁は「招かれなかったので」と発表しましたが、招いても難しいと政府関係者もわかっていたのでしょう。

   今上天皇にとって、明治以降の近代は戦争をしてしまったことで、明らかに反省すべき時代であり、「平成が戦争のない時代でよかった」というお言葉も、心からのものだったと強く感じます。

   白井 それにしても、「令和」は「平成の天皇」の課した高いハードルを越えられるでしょうか。

   民主主義の天皇制とは、放っておけば滅ぶものだ、という厳しい認識が平成の天皇を支えた。皇室典範改正や女性宮家といった具体的問題以上に重要な最も本質的な事柄がいま問われています。

   伊藤 私たちは平成の天皇皇后が創った象徴像を当たり前と思っているけど、こんな二人はもう二度と現れないでしょう。皇太子と雅子さまは平成とまったく違う令和のスタイルを創るしかない>

   戦争のない時代を引き継いでいく。次の天皇には、その意志を明確に国民に伝えてほしいと思う。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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