2024年 4月 25日 (木)

大人になってからも苛まれる『毒親』・・・東ちづる「褒めてもらおうといい子を演じ続けた苦しさ」

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同じことを自分の子どもにしてしまう恐怖

   精神科医の岡田尊司さんは「親といっとき距離をとることで、良い関係を作れる場合もあります」という。人に相談することや、不満を吐き出すこと、カウンセリングを受けるのも有効だ。

   東さんは母親といっしょにカウンセリングを受けて8カ月、母親までが解放された気持ちになりつつあるそうだ。「母もよい妻、よい親であろうと頑張った。個人に戻り、翼が生えた感じで、いろんなことを始めています」と話す。武田真一キャスターは「実は親本人の生き方を見直すことでもありますね」とうなずいた。

   1年半前からカウンセリングを受ける60代女性は、母親の暴言に苦しんだ過去がある。「それが子どもに出てしまう。子から拒否されることが怖くて、こうしなさいと強くいっていました」と、母親と同じことをわが子にしていたのに気づいた。

   岡田医師は「人間は自分がされたことを相手にしてしまう」と、毒親が世代を超えて連鎖する点を指摘する。防ぐには「親が子の安全基地になること。親はどんなときも最後の味方、最後の砦だという意識を持つこと」を強調する。

   「まずは自分の子どもを脅かさない。思いをくんで共感をということですね」と武田キャスターも言う。ただ、「毒親の言葉に抵抗があり、聞くたびに痛みを感じる。親は子を精いっぱい愛して育てるものではないのか」とも話した。 岡田医師「人間は親子でもそれぞれ特性が違います。子どもに的外れなことを押しつけているかもしれません。愛憎は裏表。過剰と不足を調節し、間違っていたら修正する力が必要です」

   武田は「自分の子育てと向き合うのはつらいことですが、最後までずっとなくならない務めです」と涙を浮かべた。武田も過去や子育てに悩んでいるのだ。

   まずは、自分は毒親だと思ってみるのがいいかもしれない。

   *NHKクローズアップ現代+(2019年4月18日放送「毒親って!? 親子関係どうすれば・・・」)

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