2019年 5月 21日 (火)

「70代半ばからでは(天皇は)できません」秋篠宮の奔放発言――文春・新潮はウラ読みしすぎ

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   「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」

   4月21日付(2019年)の朝日新聞朝刊が報じた秋篠宮のこの発言が、物議を醸している。この舌足らずの発言を、週刊新潮は、秋篠宮は自分が天皇を継ぐことになるのなら、できるだけ早くやりたいと考えているとし、自分の代は短くてもいいから、早く悠仁に継がせたいという思いが出ていると見ている。

   しかし、兄が新天皇になる直前に、弟が皇位を早く譲ってほしいと急かせるような発言をするだろうか。もしそうだとしたら、週刊新潮は令和時代の「壬申の乱(天智天皇の弟の大海人皇子と天皇の長子である大友皇子が皇位継承をめぐって起こした内乱=デジタル大辞泉より)」になるかもしれないと危惧している。

   週刊文春は、秋篠宮の発言の真意は「自分は天皇になるつもりはない」というもので、皇位継承順位第一位の秋篠宮が即位をしないためには、皇室典範の改正や特例法の制定が必要となるから、皇嗣になって同様の発言をすると、政治的な発言だと批判を浴びかねない。そのためギリギリのタイミングで自分の考えを朝日に書かせたのではないかと、河西秀哉名古屋大学大学院准教授の見解を掲載している。

   これが秋篠宮の即位拒否だとすれば、今後も退位が繰り返され、短期間での退位や新天皇の即位拒否が繰り返され、天皇が空位になる可能性もあるという、保守派の八木秀次・麗澤大教授のような意見もある。

   週刊文春は先週号で、皇太子が秋篠宮に対して、「もっと大きな志を持ってほしい」「(新天皇となる)自分の思いを理解してほしい」と知人に漏らしていたと報じたが、秋篠宮に皇嗣としての自覚があるのかと問うている。

   たとえば、5月4日には新しい天皇皇后と秋篠宮夫妻が初めて国民と対面する一般参賀が行われるが、秋篠宮は2日か3日にしてほしいと希望していたそうだ。4日に、彼と親しいタイの新国王の戴冠式があり、それに出席したいと望んでいたからだという。結局、タイ側が外国から賓客を招かないことになって事なきを得たそうだが。

   私は、自由奔放な秋篠宮らしいと思うのだが、皇室にいる人間たちはそうとは考えないようだ。

結婚に向けて動き出したらしい眞子さん&圭――母親の元婚約者問題は収束、新婚生活費にもメド

   さて、毎度おなじみの眞子&圭の結婚問題だが、週刊文春は2人が結婚する方向へ舵を切り始めたようだ。最大の障害であった圭さんの母親と元婚約者との金銭トラブルだが、元婚約者の代理人が「本人が協議する気にならない」と話しているのだ。これは推測だが、これまで元婚約者の言っていた話の中に、何やら"不都合"なことがあって、小室側の弁護士と会いたくないのではないか。

   今一つの障害は、結婚後の経済問題だが、圭がめでたく弁護士試験に合格すれば、ニューヨークの大手弁護士事務所の初年度の平均年収は1800万円だそうだから、こちらもクリアできる。週刊文春は、2人が結婚するなら2012年秋と読んでいる。

五輪選手村マンション1500億円値引きで大手不動産会社に叩き売り!小池百合子知事はダンマリ

   今週はほとんどが合併号だが、こうした時に、その雑誌の実力がハッキリわかる。やはり週刊文春の充実ぶりが目立つ。なかでも、ノンフィクション作家の清武英利を起用して、五輪選手村を大会閉幕後にマンションとして一般分譲される都有地が、1500億円も値引きされて三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、住友不動産など11社の企業連合に払い下げられたことをスクープした記事は圧巻である。

   4月23日(2019年)に開発業者から選手村マンションの販売価格が発表された。価格帯は5000万円から1億円を超えるものまであり、入居開始は23年3月。これまでも、この取り引きに疑問を持った住民団体や報道機関が情報開示請求をしたが、都は肝心のところを黒塗りした「のり弁資料」しか出してこなかった。それに強い疑問を感じた選手村事業関係者が、極秘の「調査報告書」の原本の写しを提供してくれたというのである。

   それによると、<五つの街区から成る選手村の地価は、十三・四ヘクタールで計百二十九億六千万円(1㎡あたり九万六千八百円)と結論づけた。東京二十三区内には、土壌汚染地でもこれほど安い土地はない>(週刊文春)

   10分の1から20分の1の安値で11社連合の手に渡ったのである。

   調査報告書は、3つのマンションの分析結果を示しているが、たとえば、三菱地所レジデンスが日本水産から購入した「ザ・パークハウス晴海タワーズディアロレジデンス」は、1平方メートル当たりの価格は約186万円で、約19倍になる。

   こんなバカげたことがなぜ行われたのか。森友学園の国有地払い下げ事件と同じ構図である。清武の分析によれば、調査報告書が提出されたときは、舛添都知事の公私混同問題で、彼が辞めて都知事選の真っ最中だったから、混乱に紛れて、選手村整備を進めてきた都議会のドンといわれ、大手不動産業者と親しい内田茂都議(当時)と、その側近で、都市整備局長と五輪準備局技官を兼務していた安井順一(当時)が、この報告書を通してしまったのではないかと見ている。

   週刊文春はこの件について小池百合子都知事に、「あまりに不透明ではないか?」と声をかけているが、無言だった。

   2017年8月に、企業連合に適正な土地売買代金を請求するよう都知事に求める住民訴訟が起きており、住民側は「実際の選手村用地の不動産価格は1611億1800万円」だという鑑定結果を東京地裁に提出している。この通りなら1500億円近い値引きが行われたことになり、森友学園どころの話ではない。

   都民の一人として、心の底から怒りが湧いてきている。安倍政権も小池都政も、同じ穴の狢である。

「子どものころから父は他人です」ビートたけしの息子が明かした冷めきった親子

   週刊文春はビートたけしの連載が終わるのを待っていたのだろう。たけしの長男・篤(38)のインタビューを載せている。長男が生まれたのは漫才ブームで、「オレたちひょうきん族」が始まった年だった。父親が家にいないのは当たり前で、父親のテレビも見ていなかったという。もちろんフライデー襲撃事件も知らない。

   長男は父親と自分には共通点があるという。<「父は子供に対して何も感情を抱かなかったとよく言いますが、それは子供の方も同じこと。他人のことに関心がないという点で、僕と父は性格がすごく似てるなと思うことが多々あるんです」>

   父親を他人と突き放すところに、長男の辿ってきた屈折した人生が垣間見える気がする。

   最近、愛人と暮らしている、事務所と喧嘩別れ、次々に弟子たちが離れていくことについて、長男はこう語る。<「父の周りにいる顔ぶれもすっかり変わり、そうした人たちの悪い噂も見聞きするようになった。この状態を放置している父は何を考えているのか。何もできないのでしょうか。心配な報道ばかりだし、ちょっとダサいなって・・・。正直、格好いい父でい続けて欲しいという気持ちがあります」>

   たしかに、最近のたけしを見ていると、「老いてますます耄碌」という山口瞳の言葉がピタリとくる。

羽生結弦の絶不調!原因は心酔していた整体師の追放?妙なことを吹きこむとママも不信感

   週刊新潮は羽生結弦の最近の不振は、ケガもあるが、羽生が心酔していた「整体師」が離れてしまったことにもあるのではないかと報じている。

   この整体師は菊地晃(63)で、仙台市内で「寺岡接骨院きくち」を営む一方で、羽生が小学校低学年の時、練習中に足首を捻挫した羽生に、体幹を鍛えろとアドバイスして、羽生や両親に見込まれ、13年から「チーム羽生」に参加したという。羽生は、菊地が気を込めたブレスレットを愛用し、彼を信頼していた。

   その菊地が、最近、羽生のそばから消えたと話題だそうだ。羽生と何かあったというより、羽生が所属するチームの監督などが、非合理的な指示を出す菊地を疎んじ、羽生ママもそれを諒としたようだ。

   アスリートには菊地のような精神的な師がいるケースは多い。精神的なよりどころを失った羽生のこれからが心配だ。

安倍首相レイムダックで待っている「突然の辞任」参院選も敗北必至

   衆院沖縄3区と大阪12区の補欠選挙で自民党新顔が敗れた。沖縄は当然だが、大阪が維新の会に敗れたのは、安倍政権にとってはショックだったはずだ。元号が変わると、政権が崩壊するといわれるが、それが現実味を帯びてきたということだろう。

   週刊ポストは、今年、安倍政権崩壊の火種は5つあると見ている。夏の参院選はまさかの大敗というが、これだけ大臣たちが次々に放言、失言で辞めさせられていくのでは、負けることはもう避けられないだろう。大敗かどうかは、野党がどういう戦略をとるかにかかっている。

   安倍が破れかぶれで衆参ダブルをやって大敗すれば、石破茂の乱が起こると見ているが、どうだろう。石破にそれだけの覚悟があるだろうか。憲法改正をめぐって公明党が連立を離脱する? 与党ボケした公明党にそんなことができるだろうか。安倍首相は消費税率を5%に引き下げるというサプライズを考えているというのだが、そんなことをすれば、麻生副総理は辞任するだろうからできはしまい。

   結局、何をやろうとしても、レイムダックになった安倍首相は何一つできずに任期切れを待つか、第1次政権の時のように、突然辞任するしか手はないようだと、私は思うのだが。

   週刊ポストはなぜか小沢一郎が好きだ。大昔、小沢が「剛腕」などといわれていた時、週刊現代は小沢批判を毎週のようにやっていたが、週刊ポストはその小沢を引っ張り出して、週刊現代への反論をやらせていた。

   今週は、もはや力も知恵も枯渇しているであろう小沢に、平成時代の秘話を語らせている。残念ながら、彼の話の中に秘話らしいものはない。唯一、私が初めて聞いたのは、平成という新しい元号を、竹下登総理、小渕恵三官房長官、それに小沢一郎の3人で最終的に決めたということである。

   その時はすでに2案に絞られていたという。「平成」と「化成」のどちらかで、「3人とも化けるより、平らかになるほうがよかろう」と意見が一致し、平成にしたそうだ。それからは、われわれが知っていることの繰り返しで、新味はない。

   いま小沢一郎に期待されているのは、参院選で野党をまとめて統一候補を立て、何とか安倍自民に一矢を報いてほしいというものだろう。もっといえば、石破茂や小泉進次郎を口説いて、自民党を脱藩して新党をつくらせて欲しいものだと思うが、今の小沢一郎では無理だろうな。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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