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<なつぞら>(第24話・4月27日放送)
「愚かだったのはワシか・・・」なつの芝居と自分を重ね合わせる泰樹に「じいちゃんは私の誇り」

   なんとか十勝農業高校の演劇のクライマックスに間に合ったじいちゃん泰樹(草刈正雄)と天陽(吉沢亮)は、なつたちの芝居にじっと見入っていた。

   「俺はなんてことをしてしまったんだ。自分のことだけではなく、村人を助けるようにお願いしなかったのか。許してくれ。俺がバカだった」と嘆くいいなずけ役の雪次郎(山田裕貴)に、なつ(広瀬すず)扮する白蛇の化身は言う。「さあ、私を焼いてください。そうすれば、ペチカの眠りは冷めます」

天陽の家の牛乳が乳業メーカーに買い叩かれているのを知って・・・

   芝居が終わり、泰樹が天陽の家の牛を救ったと知ったなつは、ロビーにいる柴田家の家族のもとにやって来た。泰樹はなつに「わしに見せるためにやったのか」と聞く。そして「天陽のうちの牛乳は、わしのところよりも1升6円も安かった。あれでは納得できん。わしのところも、これからは農協に預ける。団結するしかないべ。それでいいか」と続けた。

   そして、「そうか。わしが馬鹿だったのか」

   じいちゃんは芝居の登場人物ポポロと自分を重ね合わせているようだった。「違うよ、じいちゃんが愚かなんて絶対にないよ。じいちゃんは私の誇りだもん。ずっとずっと、じいちゃんみたいになりたくて生きてきたんだから。私は自分のためにやったの!」と、なつは泰樹にしがみついて泣き続けた。

   そんな2人を、「お父さん」と「お母さん」の剛男(藤木直人)・富士子(松嶋菜々子)、夕見子(福地桃子)、明美(平尾菜々花)、「雪月」のとよ(高畑淳子)、雪之助(安田顕)、妙子(仙道敦子)が温かい目で見守る。

   演じることで初めて物語を表現したなつは成長した。人を思いやる気持ちが一層強くなったのだった。(NHK総合あさ8時放送)