2019年 10月 18日 (金)

前作「やすらぎの郷」の続編を期待したらガクッとなる劇中劇の「道」。作者の描きたい戦時の日本は風化の彼方?
<やすらぎの刻~道 第1週~第3週>(テレビ朝日系)

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   前作の「やすらぎの郷」が評判を取り、今回は1年間の大作である。脚本家の菊村栄(石坂浩二)が10年前に書いた満蒙開拓団で悲惨な目にあった山梨の姉妹の脚本が、制作直前になってお蔵入り。冴子(浅丘ルリ子)とマヤ(加賀まりこ)のドラマ出演は消え、代わりに、万事ついてない男・水沼六郎(橋爪功)の話が始まる。
   劇中劇の『道』は戦前・戦中の話で、ロクの少年時代を描く。根来公平(風間俊介)は養蚕農家の四男で気が弱い。根来家に引き取られた浅井しの(清野菜名)に恋しているが上手くいかない。素朴な田園風景と、そこに生きる少年少女がキナ臭い時代の波に怒涛の如く巻き込まれていきそうな予感がする。恐らく、作者の倉本聰が風化してゆく第2次大戦下の記憶を何とかして伝えたいと念願して書いているのであろう。意図は十分すぎるほどわかる。
   しかし、だ。『やすらぎの郷』を愛でて愛視聴した高齢者たちは、年寄集団の現在ではなく、菊村が描くシリアスな劇中劇に少々違和感をもっている。そもそも、『やすらぎの郷』の続編を期待していたのに、中島みゆきのタイトル歌からして別物で、田舎の少年少女の恋物語って、何コレ? 自分たちが経験した戦時中の暗い過去なんか思い出したくもない!てな具合だ。大丈夫かなあ、視聴率。
 大作家の脚本だから、上手く現在と過去の物語をミックスさせて描くのだろうが、第3週までのところあまり乗れない。倉本サン。(放送2019年4月25日12時半~)

(黄蘭)

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