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『雅子皇后』で始まる皇室外交――元外務省キャリアの本領発揮

   「モーニングショー」は雅子皇后について取り上げた。外務省のキャリア官僚からの皇室に入り、皇室外交を目指したが、「お世継ぎ最優先で公務は後」という風潮の中ではなかなか叶わなかった。

   愛子さまが誕生した後も、皇位継承権のある男子誕生を求める周囲の声に苦しめられた。適応障害と診断され、長い闘病生活に入る。

   2004年5月、当時、皇太子だった天皇陛下は、「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と発言した。いわゆる「人格否定発言」だ。

   皇室ジャーナリストの山下晋司さんは「(陛下は)常に周りに気を遣う方で、ご自分の発言がどれだけ影響を与えるかをご存じなので、普段はあまりおっしゃらないが、ここ一番と言うときにははっきりと発言をなさる方」という。雅子妃に対するバッシングが目に余ったということだろう。

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「雅子さまに、お世継ぎ一点だけしか期待していない世間の空気やメディア、宮内庁に対しての、大きな反論だったのではないでしょうか。今の時代に、女性の役割はもっと広くあっても良いのではないかというメッセージだと思います。当時、女性たちからは広く支持されました」

女性天皇議論にも弾み

   山下さん「ここ2、3年、雅子さまは表情が柔らかく、自然な笑顔をお見せになるようになりました。愛子さまの順調な成長ぶりが影響しているのでは」

   浜田「(愛子さまが生まれた時の)雅子さまの『本当に生まれてきてくれてありがとう』という言葉を聞いた時、それまでのご苦労、お辛かった気持ちが伝わってきてグッときました。その言葉の重みが今でも思い出されます」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「もしかして、女性天皇が認められれば、雅子さまの症状は回復するかも知れません」