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<なつぞら>(第30話・5月4日放送)
約束したのにお兄ちゃんが来ない・・・警察に捕まったという!何があったのか

   「あすの昼、必ず行く」

   そう約束した兄・咲太郎(岡田将生)は、夜になってもなつ(広瀬なな)や富士子(松嶋菜々子)が世話になっている新宿のレストラン「川村屋」に現れない。そこに沈んだ表情で現れた佐々岡信哉(工藤阿須加)は、咲太郎が警察に捕まったと言うではないか。浅草の劇場の俳優からもらった時計を質屋に持ち込んだところ、盗品だったのだ。

   なつは夜が明けるとすぐに浅草に向かった。幸い、「六区館」のダンサー・マリーから話を聞くことができた。「サイちゃんはやってないわよ。泥棒なんて」。マリーは、時計が盗まれた晩、朝まで咲太郎と一緒にいたという。

   ひとまず戻った川村屋で、マダム・前島光子(比嘉愛未)はなつに藤田正士(辻萬長)を紹介する。元は任侠の親分だったというだけあり、押し出しがいい。かつて咲太郎が働いていた劇場「ムーランルージュ」を再建し、支配人をしていた。

騙されて10万円の借金を抱えていた咲太郎

   藤田はムーランルージュがつぶれた時、咲太郎が必死に買い戻そうとしたことを話した。母親のように慕っていた踊り子・岸川亜矢美(山口智子)のためだったそうだ。10万円あれば買い戻せると騙され、金貸しから借りたお金を持ち逃げされた咲太郎は、その10万円を作るまでは新宿に戻らないと言い残して姿を消したという。

   「それは保証人が困ったでしょうね。しかし、その保証人もよっぽどのお人よしかバカだ」

   その場にいた角筈屋書店の茂木社長(リリー・フランキー)が言うと、横で光子が恥ずかしそうに手を挙げた。みんなあんぐりと口を開けている。保証人は光子だったのだ。

   光子は藤田に「咲太郎は騙されたって本当ですか。咲太郎がわたしを騙したわけじゃないのね」と確かめる。「おかしいと思ったの。たかだか10万円で劇場を買い戻せるわけないもの」という光子に、「その話を信じたの。マダムともあろうものが」茂木社長があきれ顔で言った。

   「私は咲太郎の夢を買ったのよ。だからね、なつさん、私のせいなのよ。お兄さんは、なつさんに借金を請求されると思ったのかもしれない」

   実は、なつを人質に咲太郎を捕まえようともくろんでいたのだった。

   警察で話を聞いた信哉が戻ってきた。咲太郎は泥棒はしていないと言うものの、誰から時計をもらったのか口を閉ざしているという。信哉は咲太郎から預かった手紙をなつに渡した。その内容は、なつにとってとてもショッキングなものだった。(NHK総合あさ8時)