2024年 3月 29日 (金)

<なつぞら>(第35話・5月10日金曜放送)
なつを幸せにするのはどっちだ?照男と天陽はスキー大会の勝敗を掛けてある約束をした

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   青年団のスキー大会当日は快晴だった。会場の喧騒から離れるように、照男(清原翔)は天陽(吉沢亮)を木立の中に連れていく。なつ(広瀬すず)への気持ちを確かめようと呼び出したのだ。

   照男が「お前、なつをどう思っている?」と切り出すと、天陽は「・・・好きです」と素直に認めた。照男はそのことをなつに伝えるように言うが、天陽は首を縦に振らない。「言うと、なっちゃんが夢をあきらめてしまうかもしれない」

   照男「夢? それはどういう意味だ」

   天陽「すいません。それ以上は言えません」

   黙る天陽に照男は勝負を挑む。スキーで自分が勝ったら、なつに気持ちを伝えろというのだ。天陽は「俺が勝ったら、なっちゃんのことは諦めます」という予想外の答えに照男は息をのむ。

   兄としてなつの幸せを考えれば、照男はこの勝負には必ず勝たねばならない。「よし、分かった。お前には負けん」

   じいちゃんの泰樹(草刈正雄)からもらった最新型のスキーを履いた照男は、自前の不格好な手製の板で競う天陽よりは有利なはず。照男は自分を奮い立たせた。

ゴール直前のデッドヒートに「どっちも頑張って!」

   スタートして照男はまずまずの順位についた。しかし、後ろを確認した照男は「なんでだよ」と思わず叫んだ。天陽が追い上げてくるのだ。勝負に勝ったらなつを諦めることになってしまうというのに・・・。

   登り斜面で天陽は照男も追いぬいた。最後の直線コース。必死に天陽を追う照男、逃げる天陽。なつはどちらを応援して良いか分からず、固唾を飲んだ。歓声の中、照男はゴール直前で天陽を抜き、そのままゴールして雪の上に倒れ込んだ。

   泰樹は「これで、あいつ(照男)の気持ちが分かったな」と満足そうだ。照男がなつの気を惹こうとして頑張ったと勘違いしているのだ。富士子(松嶋菜々子)は「ただのスキーよ」と不服そうに返事をした。

   雪の上であおむけの照男を天陽がのぞき込んだ。「負けました。照男さんの気持ちはよく分かりました。本当にそれでいいんですね」と聞く。「当たり前だ。約束は守れよ」と照男は答えた。

   「いやあ、なまらすごかった。照男にいちゃん、おめでとう。でも、天陽くんもこの板で頑張ったんだから負けてないよね」と、何も知らないなつが言うと、「ああ、負けたのはオレだ」と照男。「2人とも勝ち」となつは無邪気に笑った。

   家に帰ると、東京にいる佐々岡信哉(工藤阿須加)からなつに手紙が届いていた。実の兄の咲太郎(岡田将生)が、借金を返しに「川村屋」を訪れたとあった。10万円のうちの1万円だけだが、「きっとまた返しに行くと思う」という信哉の一文を読み、「やっぱり、お兄ちゃんは変わってない。昔のままだ」

   なつは手紙を握りしめ、笑いながら泣いた。(NHK総合あさ8時放送)

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