2024年 4月 20日 (土)

「スルガ銀行」今度は行員がデート商法の片棒!虚偽書類で女性に融資し男に振り込み

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   14日(2019年5月)に、20代の女性がスルガ銀行などに220万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。スルガ銀行員が加担したとみられる「デート商法」の被害にあったといい、「銀行がこんなことをするはずがないと信じてしまった」と話している。

   女性は婚活アプリで知り合った男性から投資話を持ち掛けられ、貯金がないことを伝えると、言葉巧みにスルガ銀行からの融資を勧めてきた。行員とは喫茶店で待ち合わせ、その場で200万円の融資を受け、全額を男性の指定口座に振り込んだ。

   その後、男性から「俺と話しても仕方ないから、LINEはブロックするよ」と言われ、音信不通となった。融資契約書では、実際は約100万円の女性の年収が420万円に水増しされていたうえ、融資の使途も介護費用としてと虚偽記載だった。訴えられた男性は「投資話は持ち掛けていない」と話している。

社長は平謝り「営業成績至上主義のため感覚がマヒ」

   これを受けて15日に会見したスルガ銀行の有国三知男社長は、「詐欺的商法に関与したと認められる行員1名は懲戒解雇処分とした。過度な営業成績至上主義のために、感覚がマヒしてしまった。反省している」と釈明した。

   これまで何度も不正融資で問題になっているスルガ銀行は、行員1人当たり毎月1億円の新規獲得というノルマがあり、ノルマ達成のために低所得者の年収を水増ししたり、自分の配偶者や家族の名義でローンを組む行員もいたという。

   高木美保(女優)はシェアハウスへの不正融資事件に触れ、「あの事件で経営陣5人と行員約100人が懲戒処分されたのに、まだノルマ体質が改善されていない。新生銀行に助けてもらう話が進んでいるといいますが、これでダメになるのではないでしょうか」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「そもそもなんでそんなにノルマ達成にプレッシャーをかけるのかというと、地銀には儲け口がなくなっているからです。銀行から融資を受けなくても力のある所は資金調達できるようになっており、クラウドファンディングもある。となると、困った人を相手にするしかない。そんなジリ貧の状態が背後にある」と説明する。

   高木「低金利時代が経営に響いているという面もあるんでしょうね」

   再び、銀行倒産時代が来るかもしれない。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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