2024年 4月 18日 (木)

「雅子皇后と紀子妃」どうしても喧嘩させたいらしい週刊文春と週刊新潮――勘ぐり過ぎじゃないの

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高田純次 ポルシェで当て逃げ?咎められたら20万円出して「これでナッシングにして」

   ガラッと変わって、高田純次(72)の"当て逃げ"の話。私は、テレビ朝日系で朝やる高田の「じゅん散歩」のファンである。地井武男、加山雄三に続いて三代目だが、とぼけた味がなかなかいい。もともとサラリーマンだったが、1977年に劇団東京乾電池に入団し、ジワジワと人気を上げてきた苦労人のようだ。

   その高田がクルマ好きで、ポルシェ・カイエンなどの高級車を乗り回していることは知られている。その彼が、4月14日、首都高でA(22)が運転するクルマにぶつかったという。その上、そのままスピードを上げて走り去っていこうとしたというのである。

   Aはそのクルマを追いかけた。首都高を出て一般道の赤信号で止まり、ラフな格好で高田がクルマから出てきたという。高田は開口一番「何ですか?」といった。驚いたAが「このクルマに当たりましたよね」というと、「当たってませんよ」と完全否定した。

   後から駆け付けたAの父親が高田だと気づく。事故後に病院へ行ったAは、「頸椎と腰椎の捻挫で全治2週間」と診断されている。Aに高田は、破損部分は全部直す、今20万円持っているから、これでナッシングにと持ち掛けたという。

   結局、2時間以上経過して、高田は警察に通報した。別れる際、体に異常をきたした場合は、保険で対応できない分は話し合いをしようと、一筆書いて渡したそうだが、後日、代理人の弁護士から、大した事故ではないから治療費は出せないという電話が入った。その後、高田に連絡の電話を入れたが出ないという。

   週刊文春の取材に対して、高田のマネージャーの対応もいただけない。高田も週刊文春の直撃に、Aの運転が危ないのでひと言いってあげようとした、20万円でナッシングにしてくれなどといっていないと抗弁した。だが、Aはスマホで高田とのやりとりを録音していて、そこにはっきりと高田の「ナッシング」という言葉が残っていた。

   週刊文春によると、高田はこの10年ですでに2回も事故を起こしていたという。高田に高齢者ドライバーだという意識があるかを問うと、「まあ、自分で危ないなと思うことはほとんどないんですけどねえ。(中略)ただ、まあ世間一般で高齢者のアレが多いということで、七十歳以上で、高齢ですから、今後どうするのかってことはありますね」といっている。事故を起こしても「テキトー」「無責任」ではファンが離れるぞ。

   高田は、滋賀県大津市で園児2人がひき殺され、1人が意識不明の重体になった事故で、亡くなった園児・伊藤雅宮(がく)ちゃんの父親の言葉をどう聞くのだろうか。

   この事故で、直進していた軽自動車を運転する61歳の女性と、右折車の新立文子容疑者(52)が逮捕され、直進車の運転手は夜に釈放され、「前をよく見ずに右折し、衝突音で初めて対向車に気がついた」と供述した新立は自動車運転処罰法違反容疑で逮捕された。

   雅宮ちゃんの葬儀には、入りきれないほどの列席者が集まったそうだ。父親は気丈に振る舞っていたが、母親は遺影を抱えて声を上げて泣いていたという。父親は4歳上の姉の手紙を代読した。そこには、「お別れじゃないよ、私とパパとママの心の中にいるよ。いつもケンカしていたけど、ほんとうは好きだよ」と書かれていた。

   父親は、これだけは世間に伝えたいと、こう語ったという。「お願いです。私たちのような悲しい思いをする人が減りますように、ハンドルを握る時には雅宮のことを思い出し、安全運転をお願いします」

   殺人事件では、2人殺せばよほどの情状酌量の余地がなければ死刑になるのに、交通事故ではなぜ死刑にならないのか。お前は運転しないからとよくいわれるが、私には不可解でしょうがない。

   私は昔、講談社の子会社のクルマ雑誌を出している会社へ出向させられた時、挨拶の冒頭、「クルマは人殺しの道具だ」といって顰蹙を買った。だが、運転する者は、そのことをいっときでも忘れてはいけないはずだ。私が間違っているのだろうか。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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