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虐待死の栗原心愛ちゃん母親「初公判」むかつくねと暴行煽るようなLINE

「毎日が地獄」

   今年1月(2019年)に父親の栗原勇一郎被告(41)の暴力で虐待死した小学4年の心愛ちゃん(10)は、母親にこう訴えていた。その訴えを無視し、傷害幇助罪に問われている母親・なぎさ被告(32)の初公判が、きのう16日(2019年5月)に千葉地裁で行われた。

   検察側の「自分自身で(父親の暴力を)止めることは難しかったのか」という問いに、なぎさは「はい」と答え、さらに「では、どうすればよかったと思うか」と聞かれると、「警察に通知するとか、児童相談所や家族に相談していればよかったと思います」と述べた。

   しかし、検察側が明らかにした勇一郎あてのメールには、「びっくりした。私と次女が寝ているのを(心愛ちゃんが)見て、勝手に部屋から出て飲み物を取りに行った。お前何様かと思った。むかつくね」とあった。検察側は「虐待を促すようなメッセージで、母親の責任を放棄し虐待に同調した悪質な犯行」とし、懲役2年を求刑した。

   弁護側は「DVを受けていたので夫に逆らって行動することが極めて困難だった」とし、執行猶予付きの判決を求めた。

弁護委側「夫に逆らえなかった」

   司会の小倉智昭「これ、検察側の言っていることも、弁護側の言っていることも、両方あてはまる気がして、判断が難しいよね」

   中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「夫からの洗脳で外部と遮断された状況に追い込まれて、選択肢すら奪われていたようにも考えられますが、飲み物を取に行ったのは何様かとおもねるようなLINEを送っている。母親としての役割を全然果たしていなかったのは間違いないです」

   公判の最後に裁判長や検察、弁護側から「何か話すことはありますか」「心愛ちゃんへ言ってあげたいことは?」と促されたが、なぎさは下を向いたまま無言だった。

   判決は来月26日に言い渡される。