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池袋暴走事故の飯塚元院長が退院 任意の捜査にネットでは「上級国民だから?」「忖度がすごい」

   東京・池袋で母子2人が死亡、10人が重軽傷を負った暴走事故で、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)が18日(2019年5月)、東京都内の病院を退院、過失運転致死傷の疑いで警察から任意で事情聴取を受けた。

   サングラスにマスクという姿で、タクシーから降りた飯塚元院長。両手に杖をつき、たどたどしく歩きながら目白署に入った。足腰がだいぶ弱っており、10センチのスロープを上がるのも署員の助けが必要だった。記者からの問いかけには小さな声で「申し訳ございません、申し訳ございません」と繰り返した。

「逮捕は無理ですね。体力的に耐えられないでしょう」

   調べに対しては「アクセルから足を離したが、ペダルが下がったまま戻らなかった」「何度かブレーキを踏んだが利かなかった」などと話しているという。

   一方、ネット上では飯塚元院長が退院した後も任意で捜査が進められていることに「普通逮捕じゃないの?偉い人だから気を使っているの?」「上級国民への忖度がすごい。もう逮捕しないのか」などと疑問の声が上がっている。

   警視庁は逮捕しない理由について、飯塚元院長が任意聴取に応じており、逃亡の恐れがないことや、ドライブレコーダーや事故車両などをすでに押収し、証拠隠滅の恐れがないことを挙げている。

   司会の羽鳥慎一「なぜ逮捕されないのかという声が少なくはないようです」

   山口真由(米ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「映像を見る限り、逮捕・拘留は無理ですね。体力的に耐えられないでしょう。5時間の取り締まりを受けるだけでもかなりつらい。逮捕・拘留して体力や気力が落ちてしまうと捜査が進まなくなってしまいます」

   羽鳥「忖度ではない、と...」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「なぜそういう声が出るのかを考えなければならない。警察が逮捕を恣意的に使っている疑いがベーシックにあるからです。逮捕状が出ているのに、警察の上の判断1つで止まったりだとか。『逮捕って人によるの?』と感じてしまうのは不思議ではない。でも本当は、こっちが普通。逮捕は必要な時にするもので、そうじゃない時はしないのが原則ですから」