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<なつぞら>(第47話・5月24日金曜放送)
「お兄ちゃんは私と千遥を捨てたんでしょ」泣きじゃくるなつに咲太郎は困惑

   おでん屋「風車」から飛び出したなつ(広瀬すず)を兄の咲太郎(岡田将生)は追った。「お兄ちゃんは私と千遥を捨てたんでしょ。それで楽しかったんでしょ、ずっと。死ぬほど心配していたのに」とベソをかくなつを放っておくわけにもいかず、咲太郎は「川村屋」のアパートまで付いてきた。

   なつは、同室のウエイトレス三橋佐知子(水谷果穂)に気付かれぬよう、咲太郎を連れて雪次郎(山田裕貴)の部屋を訪れる。と、そこにはまだ父親の雪之助(安田顕)がいた。「あす帰る。きょうは銀座に行って勉強した。日本人にはパフェよりクリームソーダだ」と言いながら、雪之助は初めて会うなつの兄にバター煎餅をふるまった。

   咲太郎はなつが北海道でこきつかわれたあげく、追い返されたと思い込んでいるので、警戒している。雪次郎は「なっちゃんは夢があって東京に出てきたんですよ」と明かした。

   咲太郎が新劇の劇団関係の仕事をしていると知り、そわそわする雪次郎に、「なに、新劇に興味あるの?」と咲太郎が聞いた。雪次郎は「はい。高校で演劇部だったんです。なっちゃんも同じ舞台に立っていたんですよ」と話す。

   咲太郎「なんだよ、なつ、お前の夢って女優になることか。よし、兄ちゃんに任せろ」

   なつ「違うから。私がやりたいのは漫画映画だから」

   「あんなの子どもが見るもんだろ」という咲太郎に、なつは口を尖らせるが、「ほら、お兄ちゃんが上野の街でアメリカ兵に向かって踊ったことがあったでしょ。あれと漫画映画の中で踊る絵が、私には同じに見えたんだ。うまく言えないけど、そういう夢みたいなことが、現実のすぐ近くにあるって思えたの」と説明する。そして、「子どもの夢をつくりたいの。子どものみるものだから作りたいの」と夢を語った。

お兄ちゃんにもほかに「家族」がいる。なつの心境は複雑だ

   咲太郎はなつを応援することを約束する。そして、「俺の夢は『ムーランルージュ』を復活させることだ」と話す。今は「風車」女将である岸川亜矢美(山口智子)を舞台に戻したいというのだ。そう言い残して、咲太郎は「また来るわ」と立ち去った。

   なつは知佐子を起こさないように部屋に戻ると、ノートに咲太郎の絵を描いた。そして心の中で北海道にいる家族たちに話しかけた。「お兄ちゃんには、お兄ちゃんの家族がいるみたいで、今のお兄ちゃんと私はどうやったらまた家族になれるのか」

   (NHK総合あさ8時)