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丸山穂高に一番怒ってるのは安倍首相か!危うく「プーチン土下座外交」が水の泡

ちょっと自慢させてください!先週本欄の競馬オークス予想が完全的中

   本紙・元木昌彦が◎△でオークス馬単2万8210円を的中!

   スポーツ紙なら月曜日の紙面に大見出しでこう書いただろう。お忘れの方に、先週17日(金曜日)の当欄の私の予想を再録しておく。<オークスは久しぶりにディープインパクトで1着から3着まで独占すると予想する。本命ラヴズオンリーユー、対抗ダノンファンタジー、単穴コントラチェック、△はシェーングランツ、カレンブーケドール。GOODLUCK!>

   ラヴズから4点流し。自画自賛する。私の競馬人生で何度もない完璧な予想であった。直線坂上でカレンが先頭に躍り出た時は、自分で予想していながら「夢か」と思った。しかし、本命のラヴズははるか後方。3着に来たクロノジェネシスは買ってない。

   だが、デムーロの右ムチがうなり、異次元の走りでカレンをクビ差抜き去ったところがゴールだった。1番―12番人気。しばらくテレビの画面を呆けたように眺めていた。ダービー予想はあす24日(2019年5月)です。ご期待を!

女子中学生・高校生のいる前で「女を買いたい」と叫んだアルコール依存症男

   さて、丸山穂高議員の「(国後島の返還は)戦争しないと、どうしようもなくないですか」発言は、どん底まで落ちている議員の質の低さにとどめを刺したといえるだろう。この発言は、「北方四島ビザなし訪問団」として国後島を訪れていた一夜、「日本人とロシア人友好の家」で一行がささやかな宴会を開いていた時、したたかに酔った丸山が、大塚小彌太団長に議論を吹っかけた時に出たものであった。

   週刊文春、週刊新潮によれば、丸山の暴言はこれだけではなかった。政府関係者がこう話す。<「あの夜、丸山氏は女性蔑視、猥褻な発言を繰り返し、禁じられた外出までしようとした。しかも、その理由は『女を買いたい』という信じられないものでした」>

   その他にも「オツパイ!チンチン!」と連呼し、「俺は女の胸を揉みたいんだ~!」と絶叫したというのである。団員の中には女性はもちろん、島民三世の女子中学生や高校生がいたというのに。

   その後も、外へ出たいという丸山は「オレは国会議員だ! ここは日本の領土だろ! 議員だから不逮捕特権があるんだ!」とほざいたそうだ。なぜ無用な外出を制限しているのか。週刊新潮によれば、<外出先でトラブルがあり、ロシアの警察に拘束された場合、現地の法律が日本人に適用されてしまうことで、事実上、北方四島がロシアの領土だと認めることに繋がりかねないからである>

   ましてや買春で捕まったりしたら、安倍首相のプーチン大統領への"土下座外交"も水の泡になってしまう。丸山に一番怒っているのは安倍ではないだろうか。

   おまけに、この旅行団には旅費、宿泊代が「北方四島交流北海道推進委員会」から支給されるそうだ。ボスの松井一郎維新の会代表が、除名処分とし、「アルコール依存症だ」とSNSで断じ、議員辞職まで促したのに、「このままではこの国の言論の自由が危ぶまれる」などと寝言をいって、議員辞職はしないようだ。最高学府を出た元官僚が「言論の自由」の意味さえ理解していないのである。

「消費税10%」3度目の延期?住宅、テレビ・パソコン、マイカーは買いか待ちか

   週刊文春の巻頭グラビアに、おバカなことでは丸山にも引けを取らない桜田義孝前オリ・パラ大臣が、睨みつけるように丸山を見て通り過ぎる瞬間が切り取られている。

   こういう連中は選良ではなく選悪である。これまで議員辞職勧告決議が可決されても、辞職した議員は皆無だそうだ。いっそのこと、丸山を議員にしておいていいのかという国民投票でもやったらどうだろう。

   質の悪さでは丸山、桜井と同じ穴の狢は安倍首相であろう。どうやら消費税を10%に増税することを再々凍結して、その信を問うということで衆参同日選を強行するようだ。

   野党も自民党内からも「凍結やむなし」という声が圧倒的なのに、なぜ選挙をやらなければいけないのか。「アベノミクスの失敗で景気が悪化したから、増税を凍結します」でいいはずではないか。

   消費税増税の対応に追われている中小企業からは、いまさら延期すれば総スカンを食らうぞと元小泉純一郎首相秘書だった飯島勲も週刊文春でいっている。また週刊ポストも、「3度目の延期」になれば混乱が起きるのは必至だと見ている。

   <景気の落ち込みによる国民生活への悪影響が予想される10%への引き上げに合わせ、政府は今年度予算でポイント還元制度やプレミアム商品券など2兆円を超える経済対策を盛り込んだ。

   「ポイント還元事業では、中小小売業者に対してキャッシュレス端末の無料配布を始め、消費税増税分を財源とする幼児教育無償化のために市区町村はシステムの改修を急ピッチで進めている。

   ただでさえ複雑な対応に追い回されているのに、増税延期で現場の仕事に大幅な手戻りが生じる可能性があります。

   そうしたなかで永田町や霞が関、兜町の関係者が注目しているのが、7月1日に日銀が発表する日銀短観です。そこで厳しい経済状況を示す数字が出れば、安倍首相が数日のうちに増税延期かどうかの決断を下すことになるでしょう」(政治部記者)>

   延期に備えてどうしたらいいのか。旅行チケットは「早く買え」が「しばらく待て」に。住宅の駆け込み買いは慎重に。テレビ・パソコンは「待て」から「先に買え」に。自動車は、「先に買う」も選択肢に。

   このまま実施しても、延期しても、安倍政権に対する不信感がさらに広がること間違いない。

佐藤浩市の首相おちょくり許さない右派連中の気が知れない・・・米国では大統領もイジリ放題だぜ

   俳優の佐藤浩市(58)が近々公開される映画「空母いぶき」についてのインタビューの中で、「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っているんですね」と語り、首相を演じるに当たって、「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです」といったが、それに対して、百田尚樹や堀江貴文ら右派連中が、安倍首相をおちょくっている、けしからんと批判したことがチョッピリ話題である。

   こんなことでいち俳優をあげつらう連中の気が知れないが、ここだけを抜き出して紹介すると、佐藤の発言は安倍だけではなく、病を抱えている人に対して無神経だといわれても致し方ないだろう。

   時の政権を批判するには、腰だめして、何を俎上に上げるか考えることだ。安倍にはモリカケ問題、公文書の改ざん、放言癖、カミさんの"酒乱"問題など皮肉る話は掃いて捨てるほどあるではないか。

   以前から不思議に思っているのは、アメリカには大統領を主役にしたドラマや映画がいくらでもあるのに、なぜ日本ではそれができないのだろう。ケヴィン・スペイシーが制作に参加したNetflixの「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は、スペイシーの演じる大統領が、殺しから不倫、相手候補を追い落とす汚いやり方が生々しく描かれ、関係が冷え切った妻には男をあてがい、その妻が反旗を翻し夫を殺して大統領に取って代わるという奇想天外、何でもありのドラマだ。

   スペイシーがセクハラで告発され、降板したことで平凡なドラマになってしまったのが残念だ。日本の首相官邸を舞台に、首相と官房長官の確執、出世に目がくらんだ役人たち、政権の甘い汁を吸いたくて群がるテレビ局の幹部、自称作家、出版社社長などが織りなすドラマをやらないか。そんな勇気のあるテレビ局スタッフや幹部などいないのだろうな。

「結婚がうまくいかなかったら学者になりたい」秋篠宮紀子さまが婚前に漏らした不安

   幻冬舎の見城徹の評判が悪い。自社で本を出している作家が、百田の「日本国紀」を批判したからと、出す寸前になっていた当該の作家の本を出さないといい出し、おまけに、自分のツイッターで、その作家がいかに売れないか、部数まで公表してしまったのである。

   こんな人間が同じ出版界にいると思うと情けなくて涙が出る。これまで何冊も編集についてのハウツー本を出し、芸能界のドンの尻について大物を気取ってみたり、安倍首相ともお友だちだと、ネット番組にお越しいただいてゴマをすり続けてきたことで、自分を見失ってしまったのだろう。

   「有名になりたいという病」に取りつかれてしまった哀れな人間だと思う。

   週刊文春に「秋篠宮・紀子さまご成婚秘話」という記事がある。当時、紀子と秋篠宮の結婚をスクープした元朝日新聞社会部記者の内藤修平が往時を回顧して話をしている。

   紀子が、内藤に「皇室に入ったら、和歌が詠めないといけないのでしょうか?」と聞いたり、秋篠宮がイギリスへ留学すると、「別の新しい人と出会われるのではないか」と不安を漏らしていた。「もし結婚がうまく行かなかったら、父のように学者になりたい」といっていたというようなことが書かれているが、目新しいことはほとんどない。

   秋篠宮が兄・浩宮より先に結婚することに反対され、皇籍離脱すると迫ったなどと週刊誌で報じられたが、実際は、美智子妃は早くから紀子のことを認めていて、何度も東宮御所へ出入りし、テニスなどをしていたという。

   私も一度だけ会ったことがある紀子の父親・川嶋辰彦学習院大教授の対応が素敵だ。内藤記者が福岡へ異動になってからも、3回も会いに来てくれて、「結婚はまだです」と教えてくれたという。

   取材相手とこうした交遊を結ぶというのは、私にはなかったから、うらやましい気がする。

週刊文春・週刊新潮の低落が止まらない!スクープでは売れないが、スクープがなければもっと売れない

   日本ABC協会の2018年7月~12月の雑誌販売部数が発表された。主な週刊誌を紹介しよう。週刊現代が4500部ほど部数を伸ばして約21万部だが、週刊文春は2万1000部強落して約31万部、週刊新潮は3万7000部ほど落として約21万部。

   週刊現代と競っている週刊ポストは1万5000部ほど落して約19万部と、20万部の大台を割ってしまった。週刊朝日は約7万2000部、サンデー毎日が約3万5000部、フライデーも2600部ほど落して約9万部、FLASHは4000部ほど落して約6万2000部である。

   月刊誌の文藝春秋も2万6000部ほど落して約21万部。週刊誌全体では前年同期比で97.77%、約323万部である。

   ここへきて週刊文春、週刊新潮の部数減が目立つ。スクープでは売れないが、スクープがなければもっと売れない。

   週刊現代が5月の連休明けから月3回刊へとアナウンスなしに移行した。これが週刊誌時代の終わりの始まりになるのか、注視したい。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。