2024年 4月 24日 (水)

<オーヴァーロード>
戦争とホラーの合体!「ドイツ軍の電波塔を破壊せよ」侵入した密命チームを待っていたのは・・・

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2019 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
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   「クローバーフィールド」シリーズや「ミッション:インポッシブル」シリーズのJ.J.エイブラムスが製作・共同脚本のサバイバルホラーアクションである。

   第二次大戦のノルマンディー上陸作戦で、落下傘部隊としてドイツ占領下のフランス・シエルブランに降り立った兵士たちの任務は、連合軍の通信を妨害している教会の電波塔を破壊することだ。エド・ボイス二等兵(ジョヴァン・アデポ)らは敵の目をかいくぐり教会への侵入に成功するが、そこで彼らを待ち受けていたのは見たことのない敵だった。

   落下傘部隊を乗せた飛行機の中から映画は始まる。敵地へ降りる緊張をごまかそうと明るく振る舞う兵士たちに、突然、敵の機銃掃射が襲う。被弾しないため突き落とされる兵士たち。カメラは落ちていく兵士を追っていく。観客も一緒に落下しているような映像は怖い。

   今まで乗っていた飛行機が背後で爆発し、銃弾が雨のように浴びせられる。なんとかパラシュートを広げたボイス二等兵は海に落下し、再び海面に浮きあがった時には一面火の海である。戦争の恐怖が「これでもか」というくらいストレートに示される。

人種も性別も超えたわけありの面々が魅力的

 

   命からがら上陸したボイスは部隊の仲間と合流するのだが、これが曲者揃い。何かわけありで配属されたらしい冷徹なフォード伍長、口が悪くても根はやさしいチベットに加え、森で出会った村人の女性クロエも加わる。ボイスは黒人兵士で、人種や性別を超えたチームで任務を遂行するというJ.J.エイブラムスお得意の展開には胸が熱くなる。

   この映画のおもしろさは、リアルな戦争ストーリーにファンタジー要素が絡んでくるところだ。ナチスの秘密実験によるSFホラーというよくある話なのに、徐々に見せていく出し方や超常現象のふざけ過ぎない描写など、見せ方が非常に巧みなので、ジャンルが変わっても一つの映画として違和感がない。

   目を背けたくなる残虐な映像も多々あるが、それも含めて本気のエンターテイメント映画といえる。

シャーク野崎

おススメ度☆☆☆☆

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