2019年 12月 9日 (月)

岡田・財前と松山・里見の2人とも違和感あり。50年以上もの医学の進歩を現代に改変して頑張った良心は評価できる
<テレビ朝日開局記念 5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔 第1夜~第5夜」(テレビ朝日系)

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   真面目が洋服を着ているような岡田准一に、厚かましい財前五郎の役は似合わなかった。ましてやママのオッパイが恋しそうな甘ったれチャンの松山ケンイチに、良心が背広を着ているような大人の里見脩二は似合わなかった。第1夜にして主役2人のキャストに違和感があり、どうにも没入出来なかったのが正直な感想である。俳優2人の責任ではないが、大金使って制作した作品の致命的欠陥だ。

   1960年代の原作では、まだ医学の進歩が顕著でなく、例えば、癌の告知は「死」を意味し、手術の方法も今のような患者の負担の軽い内視鏡手術ではなかった。だから、このドラマの決定的な場面、財前による病変の見落としというくだりが、どのように描かれるか懸念してみたが、その点は上手くすり抜けていたように思う。

   視聴率は最終回で15%越えと、近頃のテレビドラマとしては上々であったが、「田宮二郎・財前」の時のようなド迫力と感動が感じられなかったのは何故か。思うに、あざとさを売りにする「ドクターX」などの派手なフィクションに席巻された医療テレビドラマに慣れてしまって、ちゃんとした作家が描いた人間ドラマが、地味に見えたという不幸もある。しかし、それが作品の出来を貶めるものではないし、これはこれで立派な現代の医療ドラマである。脇役では財前の義父になる小林薫と、インテリホステス・花森ケイ子を演じる沢尻エリカがよかった。巨匠・鶴橋康夫の演出は大人しくなった。(放送2019年5月22日~26日21時~)

(黄蘭)

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