2020年 11月 25日 (水)

定年退職で人生終わりじゃないぞ!「脱おっさん」でもうひと働き・・・5つのキーワードで変身

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   会社の中でくすぶっていると感じたらどうしたらいいのか。中高年サラリーマンのだれもがぶち当たりそうな問題に、「脱おっさん」プロジェクトとしてチャレンジする模索があちこちで始まっている。

   大手自動車部品メーカーの企画開発チームでリーダーを務める根津幹夫さん(48)は、商品開発に長年かかわってきた。「やりがいを維持できるか不安。役職定年になったらどうしようか、キャリアプランを考えていませんでした」という。給料もモチベーションも下がってしまうのではと、ついネガティブなことばかりを考えていたそうだ。

   そこで始めたのが他社留学。いまの会社で働きながら、研修として週1回、他社で働く。根津さんはIT系ベンチャー企業へ出かける。少ない人数で新事業を進める職場は社員31人、平均年齢33歳、大企業とはだいぶ違った。

   「プロアクティブに自分が動かないといけない。ポッと入っても『おじさんが来た』みたいな感じで終わってしまう。どのへんにかかわり、学びとるかを考えて」と、受け入れる加藤健太社長は指摘した。ただ行けばいいというものではない。 根津さんは「今までの会社という枠をはずすと、あれっという感じがしました」と、自分の中で化学変化が起きそうな気配を感じ始めている。専門家があげる「脱おっさん・おばさん」のキーワードは五つある「まずやってみる」「仕事の意味を問い直す」「年下とうまくやる」「居場所を作る」「学びをいかす」

   やってみて「劇的に変化した」という大手電機メーカーの久武悟朗さん(49)は、もとの会社では新規事業の開発リーダーだったが、発売に至らないことが続き、「飲めば愚痴が多くなった」「なんで認めてくれないのかの発想になりがちだった」というおっさん現象の中にいたそうだ。

   去年(2018年)10月から1年間、ベンチャー企業で働くことにした。キーワードの「まずやってみる」は、経験のない弁当事業だった。毎朝7時に出社して、新メニューの開発と販路拡大に取り組んだ。「家事もほとんどしたことのない」人間が、調理まで自分でやった。「衝撃でしたね。180度変わりました」と話す。

   消費者や商店街の人たちとじかに話す機会もできて、アイデアも生まれた。過去の自分にとらわれず、起業の鎧を脱ぎ捨てて、新しい環境の中で働く意欲を取り戻すというのが「仕事の意味を問い直す」のコンセプトだ。

   法政大学大学院の石山恒貴教授は「ホームとアウエー」にたとえる。「行ったり来たりするうちに、ふとした情報をホームで使える」という。

「タニモク」で少し背伸びをしよう

   人材開発コンサルタントの木下紫乃さん(50)は、週1日、日中にスナックのママをしている。2年半で「おじさん」700人の相談に乗ってきた。「大半の大企業は50代半ばぐらいで役職定年制を設けていて、そうなることに漠然とした不安があります。自分には何もない、何者でもないと悩む人が多い」そうだ。

   石山教授は「会社の中でも弱みをさらけ出し、等身大の自分を見せられれば、共感を得られ、結果も出るし、周りの効率も上がる」とアドバイスする。建前はそうだろうが、だれでもできるか、現実にうまくいくものかがもう一つピンとこない。

   合原明子アナが訪ねた建設会社は、セミナーを開いて1カ月ごとの目標を立てることを社員に勧めている。メリットは結果がすぐにわかり、翌月の新しい挑戦につながること。セミナー講師の北川賢司さんは「人は外から変化を強いられると、変わりたくない。大事なのは自分で変わりたいと気づく場を作ってあげることです」と話す。

   目標設定には「期限を決める」「言い切る」「少し背伸びする」「自分がわくわくするような目標にする」だという。ここでも建前論と受け止める人は少なくないだろう。

   武田真一キャスター「今の仕事をこなすのが精いっぱいなのに難しいのではないですか」

   木下さんは「そこに逃げがあります。自分でいくらでもコントロールできます」という。勧めるのが「タニモク」の考え方だ。他人に目標を立ててもらうことで、会社の外の人に打ち明けるといいそうだ。木下さんが週1日のスナックを始めたのもこれだった。「投げかけをしてもらうと、自分がパッと広がります」

文   あっちゃん
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