電子レンジ、ちゃんと掃除してる? 食べカス放置で中から発火のおそれ
博多大吉キャスター「家庭で起こる事故についてお伝えします」
商品に必ずある「注意書き」。実は家庭内の事故の約2割が、使い方を間違えたことで起きているという。注意書きをしっかり読んでいれば防げる事故が少なくないのだ。
様々な製品事故について原因を調査・分析しているnite(製品評価技術基盤機構)に古原靖久リポーターが出向き、誤使用の恐ろしさを体験した。
温めすぎたコーヒーが勢いよく吹き出す
広報の吉津兼人さんが「特に伝えてほしい」と訴えるのが、事故が多発している電子レンジの注意書きだ。
「庫内や付属品に食品カスなどがついたまま加熱しない」とあるが、億劫で掃除していない人も多いだろう。しかし実験で庫内に汚れが付いたままスイッチを入れると、一瞬で庫内から発火した。
電子レンジはマイクロ波という電磁波を使い、食品の中の水分を振動させて熱を発生させる。食品カスをそのままにしておくと、カスの水分がだんだん失われ炭状になる。炭はマイクロ波を引き寄せる性質があり、焦げた食品カスに一気に熱がたまって発火するのだ。
古原リポーター「こんなに燃えるんですか!? 家帰ったらすぐに掃除しよう。やばいですね」
他に注目すべき注意書きが、「牛乳やコーヒーなどの飲み物は加熱しすぎない」。実験でカップ1杯のコーヒーを4分間レンジにかけ、取り出して角砂糖を1つ入れた瞬間、コーヒーが勢いよく吹き出した。
これは「突沸」という現象だ。電子レンジは急激に飲み物を温めるため、沸騰しないまま高温になる。そこに振動や刺激が加わると激しく吹き出す。突沸によるやけど事故は相次いでいるのだ。
遠藤亮アナ「電子レンジの注意書きでもうひとつ見てほしいものがあります。加熱の時間は控えめにということなんですが、特にさつまいもなど根菜の加熱は気を付けると書いてあるんです。根菜は水分が少ないので、炭状になり加熱しすぎてしまうおそれがあります。特に細く長く切ったものほど焦げやすく危険ということです」