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「あと30年で地球は住めなくなる」豪の研究機関が発表!ノストラダムス予言じゃないよ

   「2050年までに人類文明は存在が脅かされるほどの危機に直面する」

   オーストラリアの独立系の研究機関が先月(2019年5月)、衝撃的なリポートを発表した。50年は30年先、もうすぐだ。「今後30年の気候変動をめぐるリスクを分析した結果、世界の人口の55%にあたる人が、生命の危険が及ぶほどの熱波に襲われ、20億人以上が水不足に苦しめられる。最悪の場合、2050年に人類文明が終焉に向かう可能性がある」と警告している。

   司会の小倉智昭「これはひところ大騒ぎした『ノストラダムスの大予言』とは違うんですね」

熱波、砂漠化、水・食糧不足・・・

   キャスターの伊藤利尋が「科学的根拠に基づいての話ということなんですが」と、詳しく説明する。2020年から30年にかけて二酸化炭素が増え続け、世界の平均気温が1.6度上昇、さらに30年から50年は、温室効果ガスの排出量は減少するが気候の問題も加わり、平均気温が3度上昇する。陸地の35%と人口の55%が年間20日以上の致死的な熱波にさらされるというのだ。

   平均気温が1.5度上昇すると、南極の氷床が溶ける。2.5度上がるとアマゾンが干ばつになって森が枯れる。砂漠化も進む。

   伊藤「まとめによると、2050年には、このままいくと海水面の上昇と熱波により住める地域が限定され、深刻な水不足が起こり、農業が困難になって食料不足に陥る、という指摘なんです」

日本でも40度以上の猛暑日が1・8倍に

   日本はどうなるのか。東京大学名誉教授は山本良一氏は、「2045年までに豪雨、洪水が当たり前になり、40度以上の猛暑日が1.8倍に増えるでしょう」と試算している。

   気象予報士の天達武史は「天気予報も変わってきます」と語る。「たとえば、『晴れ、ときどき曇り、ところにより雨、雷も伴う』といった予報が増えてきます。いまは基本的に天気予報のマークは2つになっていますが、全部マークが入ってきます」

   小倉「そうなると、天気予報は要らなくなるね」と言いながら、「日本はこの先、どこに移住すべきか、真剣に考えなくてはいけないかもしれませんね」