2019年 10月 22日 (火)

LGBTをもっと知ろう!企業や学校が積極的取り組み―偏見や差別はだれも幸せにしない

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   同性愛や心と体の性が一致しないトランスジェンダーなどのLGBTの人たちの割合は8.9%という。左利きの人の割合と同じくらいだ。しかし、男はこうあるべき、女はこうあるべきといった「バイアス」が社会に根付き、LGBTの人たちは生きづらさを感じている。

   それをどう取り払い、生きやすい社会を作れるのか? 世界ではLGBTに対する意識が大きく変わろうとしている。WHO(世界保健機関)は先月(2019年5月)、精神障害としてきた「性同一性障害」を傷害の分類から外した。

女性の視線が気にならない女子更衣室に改装

   LGBTの人たちが働くための支援をしているLBGTキャリアアドバイザーの北川わかとさんは、自らもトランスジェンダーだ。女性として生まれたが、26歳の時に性別適合手術を受け、今は男性として暮らしている。

   LGBTの人たちの仕事の悩みを聞きながら、企業側の理解を深めるコンサルタントをしている北川さんは、大阪で老人ホームを運営している社会福祉法人「慶生会」を訪れた。この施設では、以前、周囲の目を気にしたトランスジェンダーの職員が退職した。「働きにくいから退職するという人材の流出を防ぎたい」と考え、対応を急いでいる。

   北川さんが最初に調べたのは、女子更衣室だった。「体が女性で心が男性は、女性の中で着替えるのは苦痛に感じる」と、見られずに着替えられるスペースを作ることを提案した。廊下に貼られた職員のフルネーム付きの顔写真もやめたほうがいいと言う。外見は男性らしくても、名前が女性のままということがあるからだ。

   この施設のような、LGBTの人たちが働きやすい環境を整えようとする企業が増えている。5月に都内で「LGBTに理解ある企業」を認定するための説明会が開かれ、60社以上が参加した。偏見をなくし、社員の多様性を認めていくことが成長には欠かせない、という意識が広がり始めている。

   北川わかとさんは「私が悩んでいた10年前と比べて、情報が増え、取り組みも進んできましたが、実際にはまだまだ」と話す。たとえば、就職活動の際の履歴書。見た目と実際の性別が異なっていると、トランスジェンダーの人は応募をためらってしまう。服を脱がなくてはならない健康診断、同性のパートナーには社宅や家族手当が提供されない、カミングアウトしたことを口外してしまう「アウティング」など、課題は尽きない。

   もう1人のゲストのアクサ生命保険社長の安渕聖司さんは「そもそも社会は多様であるというのが前提です。それを受け入れて育てて、イノベーションが生まれる」という。アクサ生命はLGBTのパレードにも参加しており、履歴書に写真や性別は必要ないという。

文   バルバス
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