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医師殺害の山形大生 マンション内を徘徊する映像―前夜から現場周辺のコンビニなどに出没

   山形市東原町のマンションで眼科医の矢口智恵美さん(50)を殺害したとして、山形大人文学部4年の加藤紘貴(23)が殺人と住居侵入の容疑で逮捕された。防犯カメラには、マンション廊下を徘徊しながら矢口さんの部屋に入り込む不審な人物が写っていた。

   5月19日(2019年)夕方、訪れた弟が居間で頭から血を流し倒れている矢口さんを発見した。頭部に複数の傷があり、凶器とみられる血の付いたゴルフパターが残されていた。居間の壁や天井には、殴られた際に飛び散ったとみられる血痕が飛び散っていた。

   防犯カメラの映像には、19日午前5時ごろから矢口さんの住むマンション廊下を歩き回る不審な人物が映っている。この人物はカギのかかっていなかった矢口さんの部屋の扉を開けて侵入し、約20分後に部屋から出て立ち去った。

警察は複数の映像たどって自宅突き止め

   山形県警は、映像の男が最寄りのさくらんぼ東根駅には行かず、一つ先の東根駅まで歩いて行き、電車で山形駅まで移動したことを確認した。山形駅周辺を捜査していたところ、映像の不審人物によく似た男を発見し、追跡して加藤にたどり着いた。

   加藤が事件前日夜に、矢口さん宅近くのコンビニで、お茶など3点の飲み物を購入しバーコード決裁で支払ったことも判明した。

   日本テレビ解説委員の下川美奈「被害者の矢口さんが、パジャマでなく普通の服装のままリビングで殺害されていたり、取られた物もなく、残忍な手口で殺害されており、本当にナゾが多いです」

   取材した阿部祐二リポーター「物色されていないから、怨恨ではないかと疑うのは早計な気がします。物取りの目的を果たせなくて、凶行に至って逃げる例は過去にもあります」