2019年 12月 9日 (月)

児相がまた見殺し「札幌・詩梨ちゃん虐待死」48時間ルール守っていれば救出できたのに・・・

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「本当にありがとう」と微笑んで致死薬のストッパー開けた51歳女性・・・安楽死は人権のひとつなのか

   けさ目が覚めた時、ふと「オレには思い残すことがあるだろうか」という哲学的な疑問が浮かんだ。あれこれ考えてみたが、大方のことはやってきた。孫はまだだが、昨年亡くなった愛犬が孫のようなものだった。「そうか、オレにはもはや思い残すことがないんだ」

   何だかホッとした。残されたのはどう安らかに死ぬかという問題だけだと思い至り、6月2日に放送されたNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」を思い出した。

   51歳の小島ミナは「多系統萎縮症」という難病に罹っていた。四肢が動かせなくなり、言葉も話せなくなり、思考以外のすべての機能が奪われ寝たきりになってしまう。現状では根治治療の方法はない。

   このNスぺに協力した安楽死に詳しい宮下洋一が週刊ポストに手記を寄せている。去年の8月、彼のところへ小島からのメールが届いた。「寝たきりになる前に自分の人生を閉じることを願います。私が私であるうちに安楽死を望みます」

   約1か月後、宮下は彼女が入院している病院を訪ねた。小島はこういった。「私は死ぬことを自分の運命として操作したい。私の死生観は西洋的だと思う。欧米人は、自分の死に方を自分で決めるのは人権の一つだと考えるが、その考え方に惹かれる」

   新潟出身の小島は、韓国の大学に留学した後、韓国語の翻訳と通訳をしながら東京で約30年間暮らしてきたという。独身だが、彼女には姉が2人いる。羨ましいほどの仲のよさである。医師から告知を受けた後、長姉の家に移り住んでいるが、小島は何度か自殺未遂を繰り返していた。

   小島と姉たちの間で、「安楽死」という話題が持ち上がった。小島はこういった。「たぶん私は、末期癌だったら安楽死は選んでないと思うよ。だって期限が決まっているし、最近なら緩和ケアで痛みも取り除けると言われているでしょ? でも、この病気は違うの。先が見えないのよ」

   小島はスイスにある自殺幇助団体「ライフサークル」に連絡する。ここは女性医師が2011年に設立した団体で、年間約80人の自殺幇助が行われているという。審査があり、認定を受けた。11月28日ではどうかという連絡が来て、あわただしく小島と姉たちはスイスへ旅立った。

   当日の朝、最後の審査を終え、ベッドに寝かされた。点滴の中に致死薬を入れて、そのストッパーを患者自らが外す。医師が「死にたいのならストッパーを開けてください」というと、小島はためらいもなくストッパーをこじ開けた。小島は2人の姉に、「本当にありがとう、こんな私の世話をしてくれて。本当にありがとう」といってほほ笑んだ。

   遺体は日本へ持ち帰ることができない。遺灰はスイスの澄んだ川に流されたそうである。

   週刊現代のように長生きすることが正しい、人生100年時代などという生命至上主義がもてはやされる時代にこそ、安楽死を認めるのか認めないのかを国民的議論にすべきだと思う。

(文中敬称略)

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