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詐欺グループ首謀者の誕生会も仲介していたカラテカ入江慎也 ムーディ勝山ら送り込んで100万円

   フライデーが先週、吉本興業の芸人たちが詐欺グループの忘年会に出ていたことを伝え、「カラテカ」の入江慎也が「闇営業」していたとして、吉本から契約解消された。今週は、同じ詐欺グループの首謀者の誕生会に出て、芸を披露していたムーディ勝山、「天津」木村卓寛、くまだまさし、「ザ・パンチ」、「ザ ツネハッチャン」らの写真を掲載した。これが行われたのは、件の忘年会の約半年前だという。

   都内のレストランを借り切り、メンバー100人以上が出席したそうだ。司会は入江で、首謀者や幹部たちを「若手実業家」と持ち上げていたという。元メンバーの一人は、入江には仲介料として100万円以上を払い、当然、他の芸人たちにもギャラを払ったと断言している。まとめて入江の銀行口座に入れて、入江が芸人たちに振り分けたそうだ。

   入江だけではなく、「ロンブー」の田村亮なども、詐欺集団だと知っていたと証言している。誕生会の直前、入江が主催するイベントがあり、田村が挨拶に来た時、幹部たちは「詐欺で稼いでいる」とはっきりいい、田村も頷いていたそうだ。

   先週のフライデーの報道で、「雨上がり決死隊」の宮迫博之は「ギャラはもらってない」「詐欺集団だと知らなかった」と弁明しているが、本当だろうか。吉本はきちんと聞き取り調査をしたのだろうか。

   週刊文春によれば、入江は角界にも人脈が太いという。一番親密なのが白鵬で、白鵬のブレーンといわれる鈴木おさむが、「(白鵬との関係は)入江が繋いでくれたのは事実です」と認めている。

   直接電話できる社長は数千人超と豪語していて、居酒屋チェーンのワタミ社長の渡辺美樹との仲は有名だという。入江という芸人の人脈を探っていくと、まだまだ闇の部分が出てきそうである。

   次もお笑い。南海キャンディーズの山里亮太(42)が人気女優・蒼井優(33)を射止めたことが話題だ。美女と野獣などと囃し立てる向きもあるが、収入で見ると、山里は年収1億円超という声もあり、蒼井は「玉の輿だ」と週刊文春が報じている。

   また、フライデーは蒼井の男遍歴の写真を並べているし、週刊新潮は、会見で蒼井は質素に見えたが、耳元にきらりと光っていたのは、モナコ王室御用達として知られるフランスのヴァン クリーフ&アペールのもので、値段は約70万円だったと報じている。芸能記者が、蒼井は料理が趣味という家庭的なところもあるが、ポルシェ・カレラを乗り回し、ヘビースモーカーとしても知られていると話している。

   したたかな"魔性の女"を山ちゃんが乗りこなせるかどうか。注目である。

熊沢元農水次官が恐れていた「息子の母親殺し」成績悪いと玩具壊され中学時代から激しく憎悪

   先週報じた熊沢英昭元農水次官の息子殺しは、長男が異常なくらい母親を憎んでいたことから、熊沢がやむなく決断したと報じられている。週刊文春は、長男が実家を出て暮らしていたのは、東京の豊島区目白の高級住宅街だったと報じている。敷地は330平方メートルを超える広大な土地で、敷地内には8台の月極め駐車場があるそうだ。地元不動産屋は土地だけでも3億円は下らないという。

   ここは熊沢の妻の名義で、彼女の実家は埼玉県秩父市で指折りの資産家だそうだ。長男はこの母親が厳しい教育ママだったことを激しく嫌った。中学時代、テストで悪い点を取ると玩具やプラモデルを壊されたそうだ。「私は玩具を壊されない為だけに勉強した。喧嘩で両親に勝てる高1までこの恐怖は続いた」と、心の内をツイッターで吐露していたという。

   また、父親は慣れないツイッターをやって、息子とコミュニケーションをとろうとしていたそうだが、そうした苦労を水の泡にしてしまったのは、自らが手にした包丁であった。

   そのきっけとなった、スクールバスを待つ子供たちを殺傷した岩崎隆一容疑者だが、週刊文春によれば、祖父は警視庁の警察官だったそうだ。もっとも岩崎が中学生の頃には亡くなっていたようだが。

   週刊新潮の龍角散のセクハラ騒動が面白い。焼き鳥屋で行われた忘年会で、藤井隆太社長が挨拶の途中で女性従業員に「君が好きだ」といい出し、手や背中を触り、抱きしめたというのである。関係者によれば、過去にも別の従業員や取引先の女性にセクハラまがいの行動が見受けられたという。

   そこで、社の法務部長の女性が社長のセクハラについて調べ始めたら、社長から解雇されてしまった。その部長は当然ながら不服として、東京地裁に訴え、会見を行った。すると、この社長はセクハラをした女性を業務委託から正社員に昇格させ、セクハラの現場にいて、法務部長にその件を相談していた彼女の実姉で、社の大功労者である執行役員を本社から千葉の工場へ左遷させてしまったのである。

   いくらなんでもやり過ぎではないか。ゴホンといえば龍角散ではなく、セクハラといえばクビと左遷では、200年以上続く老舗の看板が泣くというものだ。

いよいよ食べるものがなくなってきた週刊新潮「危ない食品」ポテトチップス、コーヒーもダメだって・・・

   週刊文春の「秋篠宮家研究」第3回。秋篠宮家が学習院の第26代内藤政武院長を「出入り禁止」にしてしまったというのだ。秋篠宮夫妻が学習院に対して不信感を持っているとは、以前からいわれてきたことではある。週刊文春によれば、それは、2010年3月に乱暴な男の子が原因で愛子さんが不登校になってしまったとき、雅子さんが付き添って登校したり、校外学習にも同伴したことを、学習院側が容認したことに端を発しているというのである。

   <「秋篠宮さまは、皇族を特別扱いせず、一般の生徒と分け隔てなく教育してほしいと望んでおられる。そのため、この時の学習院の対応に、違和感を持たれたようです」(皇室担当記者)>

   だからといって、学習院の院長を出禁にまですることはないように思うが。

   週刊新潮の食べてはいけないシリーズ、今回は「食卓にある発がん性料理」。食品中に含まれている還元糖、アミノ酸の一種・アスパラギンを、120度から150度で焼いたり炒めたりすると、アクリルアミドという発がん性のある化合物ができるそうだ。

   これらが高いのは、ポテトチップスやフライドポテト、小麦を使ったクッキーやビスケットなどの焼き菓子、豆や葉を高温焙煎させているコーヒーやほうじ茶、麦茶などがあるという。アスパラガス、かぼちゃ、ピーマンなどもアクリルアミドの濃度が高く、炒めたりしないで、茹でるようにしたらいいという。

   新潮さん、われわれ庶民は、何を食べたらいいのでしょうか。

あのスターたちの天晴れな散財!石野真子のために高級すし店借り切った高倉健、渥美清は共演者・スタッフを1週間タヒチ招待

   週刊新潮に、高倉健が石野真子にご執心になり、何度も熱心に会食に誘ったという話がある。ようやく札幌のススキノにある高級すし店で会うことにしたそうだが、健さん、予約を取るだけでも大変なその店を借り切ったという。2人だけで食事した後、健さんが本懐を遂げのは間違いないそうだ。

   若山富三郎という私が好きだった俳優がいる。艶福ということでは、実弟の勝新太郎よりも上だったのではないか。100万円以上するミンクのコートをある女優に褒められると、「ありがとう、着て帰りなさい」とくれてやった。

   自分のプロダクションの女性全員と関係があった。どんなに借金があっても、人からカネの相談をされると、「これ持ってけ」と渡してしまったと、若山の息子が話している。こういう役者はいなくなったな。

   渥美清はプライバシーを他人に覗かせないことで有名だった。渥美と共演した佐藤蛾次郎が、週刊新潮でこんなことをしゃべっている。渥美が六本木のサパークラブで、お馴染みの「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で・・・」を披露してくれて、客たちも目を見開き、耳を疑ったという。

   タヒチに誘われ、山田洋二監督や倍賞千恵子、カメラマンたちと1週間、行ったという。旅費は渥美が持った。渥美は一切何もせず、顔に日焼け止めのオイル、首に赤ちゃん用のあせものシッカロールを真っ白に塗って、パジャマ姿で日陰のイスに座っていたという。68歳は早すぎたな。

熟年夫婦が一緒にやってはいけない「料理」「ジム通い」「クローゼット共用」

   ところで、「妻のトリセツ」(黒川伊保子著・講談社+α新書) がいまだに売れている。たしかに人生最大の難題は、夫にとっての妻であること間違いない。一度関係をしくじると、修復不能になる。とくに女のほうがしつこい(ごめん!)から、死ぬまでそのことを持ち出してきて倦むことがない。

   週刊ポストは、熟年夫婦が一緒にしたほうがいいことと、やってはいけないことを特集している。夫婦別寝は当然だが、一緒に料理を作ってはいけないそうだ。段取りの違いがケンカの種になる。ペットを飼うのもいけない。世話の負担が不公平になりケンカになる。洋服をしまうクローゼットを共用するのもいけない。夫のタバコの臭いや加齢臭が嫌だと、妻は言うそうだ。女には加齢臭がないのか。

   妻のサークルに加わるのもいけない。そりゃあそうだ。私のカミさんはコーラスに夢中だが、私が入る余地などどこにもない。一緒にジムへ通うのもダメ。これはわかる。以前、ゴルフを一緒にやっていたことがあるが、カミさんのほうがスコアがよかったら、男は気が狂う。

   というわけで、妻はしょせん他人。距離感が大事なことは、現役時代と同じである。それを忘れなければ、何とかやっていける。それが40年近く連れ添って来て「悟った」ことである。(文中敬称略)

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【告知】「ノンフィクションの醍醐味」のご案内

   今回のゲストはノンフィクション界のレジェンド・鎌田慧さんです。鎌田さんの著作のごく一部を紹介しておきます。「自動車絶望工場」「血痕 冤罪の軌跡」「死刑台からの生還 無実! 財田川事件の三十三年」「原発列島を行く」「戦争はさせない――デモと言論の力」

日時 6月21日(金曜日)午後7時から9時。

場所 「カフェ・ミヤマ高田馬場駅前店2号室」(東京都新宿区高田馬場2-17-4 菊月ビル地下1階・電話03-5292-5772) 地下鉄高田馬場駅から濡れずに行けます。「ゼロメガ」でとってあります。

会費 レギュラー以外の参加者はコーヒー&会場代として1000円お支払いください。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。