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<ラジエーションハウス 放射線科の診断レポート/最終話>(フジテレビ系) 絶体絶命のピンチ!医師である正体を明かした五十嵐、緊急手術で愛する杏の父親を救えるか?

   父親の緊急脳外科手術の執刀を志願した放射線科医・甘春杏は、父親の容態の急変にたじろぎ、手が動かなくなってしまう。絶体絶命のピンチのそのとき、放射線技師・五十嵐唯織は「僕がやります」と宣言。医師であることを隠していたベールをついに脱いだ五十嵐と、隠していた理由を知った杏は果たして......?

   甘春総合病院の天才放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)がついにベールを脱ぎ、優秀な医師でもあることをカミングアウトだ!

   放射線科医・甘春杏(本田翼)の父親で前院長・正一(佐戸井けん太)は半年前、うつ病と診断され、自宅療養していた。立ち上がる際に原因不明の頭痛を訴える正一の検査画像を見ていた五十嵐は、正一が発症前に自転車に追突され、その後に飛行機に乗っていたことを知り、ある病気の可能性に気づく。

   放射線科技師長・小野寺俊夫(遠藤憲一)の協力もあって正一の再検査が行われ、五十嵐はMRI検査に加え、髄液漏れの検査を行った。その結果、五十嵐は「低髄液圧症で間違いないと思います」との診断を下す。

   「低髄液圧症」とは、脳を包む硬膜に穴が開き、髄液が硬膜の外に漏れ出す病気だ。いわゆる「むち打ち症」の後遺症に、この症状が多い。

   髄液が漏れ出している硬膜の穴を探りてあて、その外側に患者自身の血液を注入して穴を塞ぐ「硬膜外自家血液注入法」(通称ブラッドパッチ)という手術を行えば、快癒する可能性が大きい。

「その手術、私が代わります」五十嵐は杏の手を握った

   父親の病気が治る可能性があると分かって喜ぶ杏だったが、その矢先、正一が突然の意識障害を起こす。頭部CT検査で脳に出血が見られ、血を抜き取る処置が必要だ。しかし、五十嵐は「先に血液を抜くと中に空気が入り込んで、さらに危険な状態になる」「ブラッドパッチで先に穴を塞ぐしかありません」と指摘する。時間との勝負だが、甘粕総合病院にはブラッドパッチ手術をできる脳外科医がおらず、外部から手術できるドクターを呼ぶ時間もない。

   ほかの医師が手をこまねく中、杏が「私がやります」と自ら志願し、執刀医として手術を開始した。ところが、正一の意識レベルが急速に低下し、一刻も早く血腫を除去しなければならなくなる。杏はこの重大事態にたじろぎ、「お父さん」と涙ぐんで立ち往生してしまう。

   と、そのとき、手術助手を務めていた五十嵐がそっと杏の腕を取り、「代わります」。五十嵐が医師でもあることを知っているのは、杏と大森渚病院長(和久井映見)と小野寺だけだ。「技師が治療行為をするのは医師法違反だ」と言う整形外科医・辻村駿太郎(鈴木伸之)の制止を振り切り、五十嵐は自信と落ち着きを持った声で「僕がやります」と杏に宣言する。

   果たして五十嵐は正一の命を救うことができるのか? 五十嵐が医師であることを隠していた理由を知った杏は......?(6月17日夜9時放送)

寒山