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拳銃強奪の容疑者、小学生殺傷の容疑者、農水元次官刺殺の引きこもりの息子・・・3人の不気味なあの共通点

   「名前には、魔法がある。誰の名前にも」「名とは、親が子に与える最初にして最大の贈り物」。『妻のトリセツ』を書いた黒川伊保子が新刊『ことばのトリセツ』(インターナショナル新書)の中で、こう書いている。

   拳銃強奪事件の容疑者名を聞いたとき、オヤと思った。父親は60代だろうから裕次郎世代ではないのに、なぜ? 週刊文春を読んでその理由がわかった。父親は<「百八十センチを超える大柄で、カラオケに行くと、ハスキーな声で石原裕次郎の「錆びたナイフ」を歌う。それがまた様になっていました」(テレビ関係者)>。

   6月16日(2019年)に容疑者は、大阪府吹田市の千里山交番を襲って、古瀬鈴之助巡査(26)を刃渡り15センチの包丁でめった刺しにし、巡査のホルスターから実弾が5発装填されていた拳銃を奪い去って逃走した。

   G20を間近に控えている官邸は早期逮捕を命じ、防犯カメラに写っている「不審者」の映像を事件から約6時間後に公開した。それを見て通報してきたのは、容疑者の父親だった。

   翌朝、箕面市の山奥でベンチに横たわっている容疑者が逮捕された。週刊新潮で高校の同級生が「初めてみんなで行ったのが観光名所の箕面の滝でした。僕らの思い出の場所」だったと話している。拳銃は1発だけ撃たれていた。

   週刊文春によれば、容疑者の父親(63)は関西テレビの常務で、自宅は東京都品川区の高級賃貸住宅にあり、本人は大阪に単身赴任中だった。社長候補で、妻は高校時代の同級生で元女子アナ。絵にかいたような恵まれた一家は、息子が小学校5年の時に大阪へ転居する。そこは今回の犯行現場近くだった。小中学校時代は活発で、友達も多く、父親は関テレで働いていると誇らしげだったという。

   だが、高校時代には「すっかり人が変わったように陰鬱とした印象になっていた」と、中学時代の同級生が話している。一家はひっそりと拠点を東京に移す。大学を出ると海上自衛官になるが、半年足らずで辞め、父親のコネだろう、フジテレビ系列の子会社で働き始めるが、ここも7カ月で退社している。

   この頃から、「ドラクエが画面から出てきた」などと意味不明なことを口走り、自ら警察に通報したりしている。昨年11月(2018年)から働き始めた大田区内のゴルフ練習場は、自ら障碍者雇用枠に応募してきたそうだ。6月10日にはゴルフ場側に「体調不良で6月一杯は休ませてほしい」と伝え、その4日後に、学生時代を過ごした大阪吹田市に行き、小中学校時代の同級生たちにFaceBookで、住所を教えてくれなどと連絡していた。

   週刊文春によれば、今回の犯行は、千里山駅から一駅離れた関大前駅構内の公衆電話から、「空き巣被害に遭った」と110番するなど、計画的なものだったという。

   16日は父の日だったが、父親の誕生日でもあった。父親への激しい憎悪が感じられる。そこまで憎むようになったのはなぜだろう。父親は関テレの常務を辞した。

   川崎でスクールバスを待つ児童を殺傷した岩崎隆一、元農水事務次官の熊沢英昭が刺殺した引きこもりの息子、今回の拳銃強奪事件に共通するのは、ゲームソフト「ドラクエ」マニアだということだという。私はゲームにはまったく詳しくないが、これらの事件を解明する手がかりがあるのだろうか。

「堀尾正明」不倫露見よりよっぽど醜態!テレビで涙の釈明、妻のお許し手紙読み上げ・・・

   堀尾正明(64)というアナウンサーがいる。元いたNHKでは、紅白歌合戦の総合司会も務めた。退職後はTBSの朝の情報番組「ビビット」でコメンテータを務める「朝の顔」である。

   その堀尾が、テレビCMにも出演したことがあり、現在もモデルとしてファッション誌にもたびたび登場する50代の女性と「不倫関係」にあると週刊新潮が報じている。堀尾には北九州放送局時代に知り合った5歳年下の妻と、今は30代の息子が2人いる。近所の住民の目から見ても、仲の良い家庭だったという。だがここ3年ほどは別居状態にあるそうだ。

   一方の女性は、伝説的なトレーダーだった夫が2年ほど前に事故で急逝してしまって、今は小学生の息子2人と豪邸で暮らしている。週刊新潮の巻頭モノクログラビアに、堀尾の左腕を取る女性とのツーショットが載っている。2人の親密度が伝わってくる写真である。

   週刊新潮によれば、週末はちょくちょく会って、子どもを連れて釣り堀のある居酒屋で食事をしたり、彼女の家に泊まっていくことも1度や2度ではないそうだ。

   堀尾に週刊新潮が直撃すると、堀尾は、知り合ったのは半年前、彼女は友人、子どもの悩みを抱えているので相談に乗っているだけだと、男女の仲を否定する。6月に入って彼女の家に4回も泊まっているという事実を突きつけられても、「彼女とは別々の部屋で、お子さんと一緒に寝ていた」という。

   だが、2人が腕を組んでいる写真を見せると顔色が変わった。「まずいね、これ......。こういう写真を撮られてたんだ」というが、彼女は僕なんか対象外と逃げ、彼女も堀尾はお友だちだというが、「今後のことは分からないというか......」と意味深ないい方をする。

   堀尾は6月20日の「ビビット」で、涙を浮かべて不倫関係について、「ありません。それは、きっぱり申し上げます」と否定した。週刊新潮には、妻とは何カ月に1度しか連絡を取らないといっていながら、番組では妻からの手紙を披露し、「彼女のことは承知していた」「困っている人を見ると黙っていられない」「心の優しい、懐の深いところは彼の一番の魅力」と書いてあると読み上げた。堀尾が、このままでは自分のタレント人生が終わりになると、妻に頭を下げて頼んだのであろう。こちらの方がよほど男として醜態だと思う。

遠くないテレビがたけしを見限る日・・・過去の遺産にしがみつくスターの悲哀

   妻との離婚以来、ビートたけしの評判が最悪である。滑舌の悪さは日に日にひどくなり、私にはたけしの言葉が聞き取れない。仕方なくボリュームをあげるのだが、今度は、いってる内容のお粗末さにげんなりさせられる。

   週刊新潮は、18歳年下の愛人がついてからますます酷くなっているという。何しろこの女性、カネに対する執着が半端ではないようだ。銀座にある喫茶店に飾ってあるたけしの絵を、引き上げたいと通告してきたという。その絵を含めて、たけしの絵を全部売って稼ごうというのだ。たけしは、オレが描いた絵を売れば数十億円になるとほざいているそうだが、素人の絵なんぞ、そんな値段で売れるわけはない。

   愛人から「カネが高い」「たけしの身体に触るな」などという理由で、たけしのヘアメイクや、女性整体師、スタイリスト、30代の男性マネージャーが次々に切られたり、辞めていっているという。

   週刊新潮は、たけしが敬愛している高倉健の晩年と共通していると見る。高倉健を書いたノンフィクション・ライターの森功は、2人とも衰えを感じ、過去の遺産で生きている中で、周囲には弱さを見せられないという心の隙間に、スーッと女性が入ってきたと分析し、「スターの悲哀を感じます」と話している。

   たけしを若いときから知っているテレビ朝日の元プロデューサーの皇(すめらぎ)達也は、最近のたけしを観ていて全然迫力がないのは、女の存在が原因だと見ている。「奥さんと別れ、息子にも見放されてしまったたけし。そんな男、視聴者から見ても格好悪いでしょう」といい、「もうテレビ局は彼を使い続けるべきではないと思います」と突き放す。

   たけしは一度、自分が出ているテレビを録画して見てみたらいい。いかに醜悪な存在かを自覚すれば、自ら引くと思うのだが。

タピオカブームで笑い止まらぬヤクザ!ドリンク屋のバックでボロ儲け―1杯500円の原価は6円

   週刊現代に、高級食パンが本当においしいのはここだという記事がある。銀座や世田谷を中心に1本800円以上する食パンが飛ぶように売れているという。私はフランスパン派だから興味はないが、食パンに詳しい専門家と本誌記者が東京の有名高級食パン20種を食べ比べて、週刊現代が順位を出している。

   1位は東銀座の「ブーランジェリーレカン」だ。ここなら私も知っている。「レカン」というフランス料理屋が出しているリーズナブルなレストランで売っているのである。私は「レカン」のパンが好きなので何度か買ったことがある。ここはレストランもおすすめだ。

   2位は世田谷の「シニフィアンシニフィエ」。何でもパンの天才が作っているそうだ。3位は西新宿の「ジュウニブンベーカリー」。4位が銀座の「セントル ザ・ベーカリー」。5位は田原町の「パンのペリカン」。20位に私の家の近くの「高級食パン専門店 うん間違いないっ!」というのがある。行ってみようとは思うが、店名がちょっとね。

   週刊ポストの「ヤクザとタピオカ」が面白い。フリーライターの鈴木智彦によると、タピオカドリンクというのは物凄く儲かるという。儲かるところにはヤクザが寄ってくる。タピオカというのはほとんどデンプンでできているそうだから、着色すれば何色にもなる。いま流行の黒いタピオカは、それが若者に受けるからたまたまそうしているだけだという。

   繁華街にある某タピオカドリンク屋は、暴力団がやっているそうだ。そこは業務用スーパーでタピオカを買っているそうだが、それでも原価はタピオカミルクティーで1杯20グラム使うとして約6円だという。どんなにタピオカをたくさん入れても、原価は30~40円。売値は1杯500円だから、笑いが止まらないそうだ。1店舗で月に80~100万円程の利益を上げているという。

   鈴木によれば、「一昔前、バターをふんだんに使った高級食パンがブームになった際、関西の有名店を経営していたのは九州の指定暴力団だった」そうだ。今回の高級食パンブームで、儲けている暴力団がいるのかもしれない。(文中敬称略)

   【お詫び】

   6月21日(金曜日)午後7時から開催予定でした「ノンフィクションの醍醐味」は、ノンフィクション・ライターの鎌田慧さんが肺炎のため中止とさせていただきます。鎌田さんが回復されましたら、改めてお知らせします。(元木昌彦)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。