2019年 8月 17日 (土)

リタイア夫婦はとっくに実感してる「年金だけじゃ2000万円不足」安倍首相よ、足りるというなら参院選で問え

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   「95歳まで生きれば年金のほかに2000万円は必要になる」という金融庁の報告書問題が多きな波紋を呼び、担当の麻生副総理が「報告書は受け取らない」などとバカげた対応をしたため、収まる気配がない。

   週刊文春と週刊新潮は、この問題を扱っているが、スタンスはかなり違う。週刊文春は、安倍首相が「麻生に答弁をさせるな」と周囲に語り、自分は年金問題に詳しいという自負から、自ら進んで答弁に立ち、04年にマクロ経済スライドに改めたから年金は安心だといい募った。

   しかし、この仕組みでは賃金や物価が上がっても、それに応じて年金が上がることはない、いわば「年金カットシステム」だから、「国民にとって安心だとは到底言えません」(経済ジャーナリスト・荻原博子)と反論されてしまう。しかも、年金が維持されているかどうかを検証する5年に1度の「財政検証」は、政府にとって都合の悪い数字が出る可能性が高いと、結果の公表を参議院選後に持ち越すというのだから、国民に信用してくれというほうが無理というものだ。

   週刊新潮は、野末陳平や舛添要一を出して、金融庁の報告書は何も間違ったことはいっていない、悪いのは「100年安心といってきたのは嘘か!」と攻撃している朝日新聞と野党だと書いている。

   私自身のことを考えても、これから20年生きるとしたら、年金のほかに2000万円ぐらいの蓄えがないと難しいと思う。家を売って小さなマンションにでも移ろうかと思案しているから、この報告書が間違ったことを書いているとは思わない。

   高齢者なら多くが思っている不安を具体的な数字にして突きつけたのだが、それに対する麻生、安倍の対応が、「年金制度は今のままでも安心ですよ」と、高齢者たちの不安に寄り添う姿勢を見せず、不都合な真実を薄っぺらないいわけで覆い隠そうという"魂胆"が許せないのだ。

   政府は蓄えがないなら「投資」すればいいというが、週刊新潮も株はこの先値上がりする可能性は低いではないかと、実例を出して、その危うさを指摘する。

   住宅ローンや要らない保険、クルマをやめて、スマホも格安に替えるなど、生活をダウンサイジングしなさい。それに老後が不安なら老後をなくせばいい、夫婦で働けという。だが、ある仕事は工事現場や運送会社のドライバー、ビルの管理や警備、介護などだが、足腰の弱った私には、できるものは極めて少ない。

   せっかくこうした大問題が再び注目を浴びたのだから、年金問題を最重要テーマとして、自分の死に時を自分で決める安楽死問題も含めて、参議院選で議論を戦わせたらいい。野党も、安倍政権批判をするだけではなく、対案を示して堂々と論陣を張ればいい。自民党に呼び掛けて、武道館で24時間の討論会を開きテレビ中継したらいい。そこでまた麻生が放言すれば、野党は勝てるかもしれない。

スポンサーも撤退始めた詐欺集団に闇営業してた吉本芸人たちの番組

   このところ少し静かになっていた眞子&圭の結婚問題だが、私には以前から不思議に思っていることがある。小室圭側から、母親の元婚約者と弁護士を立てて話し合うといったのに、男性のほうは弁護士でもない人間を立ててきて、しかも、いまだに話し合いの席に着こうとしないのはなぜなのか。

   その疑問が、文春の記事で少しわかった気がした。文春によれば、2013年秋、小室圭と母親、件の元婚約者で話し合いをもった。その席で、母親と圭は「409万3000円は貴殿から贈与を受けたもので、貸し付けではない」という手紙を示し、元婚約者側は、趣旨はわかったが納得するかどうかは別問題、私も生活に困っていると答えたという。

   週刊文春で、「借金問題をよく知る人物A」なる人間が「小室さんはあの日、密かに会話を録音していた」と話している。そこには、元婚約者が「借金ではなく贈与である」と認めたかのような発言が録音されているというのである。

   週刊文春は、このことは圭が眞子さんに話していて、確証を得た彼女は、結婚の意思を変える必要がないと考えたという。元婚約者が話し合いの席になかなか出てこないのは、そういったことが関係しているのではないだろうか。

   吉本興業の芸人たちの「闇営業」問題が広がり続けている。フライデーによれば、宮迫博之(49)の冠番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)からスポンサーが撤退を始めているという。

   三井住友銀行が6月13日の放送からCMを降ろしたそうだ。銀行に「詐欺集団と関係があったという宮迫の番組にカネを出すのはおかしい」というクレームが殺到したからだ。宮迫は、ギャラはもらっていないと苦しい弁明をしている。だが、それを信じる者はほとんどいないだろう。

   宮迫らが出演した詐欺集団は総勢200人近く。高齢者を騙して振り込ます手口で、13年頃から逮捕される15年までに、全国の高齢者何千人から、少なくとも100億円から300億円は稼いだと、詐欺グループの元メンバーが語っているほどの大詐欺集団なのである。

   もちろん、宮迫らに渡っていたギャラは、騙された高齢者たちのカネである。吉本興業は、こうした事実を明らかにし、何らかの処分をしないと、スポンサーはますます離れていくだろう。

「JFE社長候補」女性見る目なかったばっかりにお払い箱・・・株主総会に乗り込まれ不適切交際を告白

   私はコレで会社をクビになりました。不倫やセクハラで出世の道を断たれるサラリーマンは多いが、新潮で告白している「JFEスチール」の専務執行役員を務めていた男性(61)もそのひとりである。

   この会社は、川崎製鉄とNKKが経営統合してできた「JFEホールディングス」の中核会社で、順調にいけば、スチールの社長、ホールディングスの社長にもなるはずだったという。

   彼は、妻を病気で亡くした後、スナックでチーママをしていた7歳年下の女性と昵懇になった。転勤したため、仕事を辞めた彼女のために月50万円を送っていたという。

   だが、たまに会う彼女に家事能力が全くないのに気付き、その後、彼女に、別れたい、結婚するつもりはないといったが、今さら働けないと拒まれた。

   ズルズルしているうちに本社勤務に戻り、地方で知り合った女性と交際を始め、結婚した。そのことを彼女に打ち明けると、取り乱し、メールや、自宅前での待ち伏せ、株主総会に出席して、男のことを詰る発言までしたという。

   男性がいうには、社長までが彼女のいい分を鵜呑みにし、自宅謹慎の末、お払い箱になってしまった。

   彼は、当時の幹部たちを相手取り損害倍書の訴えを起こした。だが、社長のいい分は180度違う。この男性には気の毒だが、女の良し悪しがわからないようでは、社長の器ではないと経営陣に判断されても仕方ないのではないか。

   女といえば、ビートたけしが、今週の新潮の記事が事実と著しく違っていると、事務所側が法的措置をとるといっているそうだ。

   よせばいいのに。芸人なんだから、ギャグにして笑い飛ばせばいいものを。それとも、フライデー事件の時のように、自分の女を酷く書かれたことが許せないと、新潮編集部に乗り込むか。

「7月21日参院選」NHK記者には憂鬱な選挙取材!ヘトヘトになって集めた情報は自民党に流出

   講談社がおかしい。週刊現代の月3回刊についてはこの欄でも書いたが、先週、朝日新聞がこの件で取材に動いた。鈴木現代編集長は朝日に対して、変則的な形になっているが「月3回刊ではない」と答えたそうだ。

   まずいと思ったのだろう、今週発売号では「6/22・29」と表示しているが合併号とは書いていない。これって合併号だろうが!

   女性誌ViViのネット版で、自民党とのタイアップ広告を出したことにも批判が巻き起こっている。文春はこれを取り上げ、自民党の知的財産戦略調査会の甘利明と親しい広告担当がいて、甘利から打診されて飛びついたと報じている。広告料は400万円だったそうだ。

   講談社は昨秋、甘利の政策本を出しているという。この時期に、あからさまな自民党の広告を出すなど、私には理解不能だが、批判に対する講談社広報のいい分が火に油を注いだ。

   「政治的な背景や意図は全くございません」というのだ。これではダメだ。広報の責任者は乾、編集の最高責任者は渡瀬という。ともに一緒に仕事をした仲間である。乾はフライデー時代、数々のスクープをものにした。私に対しても、悪いものは悪いと直言する硬骨の編集者だった。

   渡瀬も、本田靖春をはじめ、ノンフィクション・ライターたちの信頼の厚い、人柄のいい編集者であった。役職が人を変えたのだろうか。心配である。

   NHKの"局内有名人"だった阿部博史チーフプロデューサー(41)が、面識のない40代の女性を、路上で肩を掴んで押し倒し、わいせつな行為をした容疑で逮捕された。名古屋大学大学院を出て、NHKスペシャルでAI特集などを手掛けていた。勤務時間外で酒でも呑んでいたのだろうか、フライデーによると、「記憶がないのでわかりません」と容疑を否認しているという。

   NHKもおかしい。森友学園問題を追いかけていた相澤冬樹記者を、官邸と親しい小池報道局長が記者職から外したことで、相澤記者はNHKを辞めた。

   2013年7月に、都庁クラブを担当していた佐戸未和が、都議選、参院選の取材で残業を重ねたため過労死した。享年31。しかしNHKは、未和の両親が求めるまで、その事実を社内にも公表しなかった。

   尾崎孝史が書いた「未和 NHK記者はなぜ過労死したのか」(岩波書店)によれば、NHKの柱は選挙と災害だという。特に選挙は重要で、記者たちが足で集めた当落予測は、自民党に事前に流されているというのである。記者たちはそれを知っていながら何もいえない。

   電通の高橋まつりの過労自殺は繰り返し放送するのに、自局の記者の過労死、特に選挙絡みで亡くなったことは隠蔽しようとする。NHKは猛省すべきである。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】前半最後のGⅠ「宝塚記念」日曜は雨を勘案してキセキの単騎逃げ切り

   今週は上半期最後のGⅠ宝塚記念。12頭と少ないが難解なレースである。一つは、海外のレースを使って初戦になる馬が3頭いる。特にドバイ帰りはマイナスか。大阪杯組がやや優勢だと思うが、前走の負け方が不可解なエタリオウも気になる。

   香港帰りでレーン騎乗のリスグラシューも外せない。日曜日の天候は雨のようだ。そうした要素を勘案して、本命は単騎逃げができるキセキにした。対抗は横山典に乗り替わったエタリオウ。単穴はリスグラシュー。△はレイデオロ、アルアイン、クリンチャー、スワーブリチャードまで。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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