「パンプスの強制やめて!」女性たちが声上げた 「#KuToo」運動で現状は変わるのか
「#KuToo」という言葉を知っているだろうか。「靴」と「苦痛」をかけた造語で、職場などで女性がパンプスやヒールがある靴を強制される現状を変えようという運動だ。
ネット上では3万を超える署名が集まり、発起人の石川優実さんが今月(2019年6月)厚生労働省に提出。政府は「業務上必要かつ相当な範囲を越えた強制はパワハラにあたる」との見解を示した。
運動が広まった背景には、動きづらい靴を履くことで、靴ずれや外反母趾などの足の痛みに多くの女性が悩んでいるという事実がある。一方、ヒールがある靴を履いて働く女性からは「運動の影響は正直ないです」との声も上がっている。
企業側は「お客様がパンプスを求めるから」というが...
そもそも、なぜパンプスがマナーとして広まっているのか。航空業界やホテル業界での接客などを学ぶ東京エアトラベル・ホテル専門学校の小森絹枝主任は「接客の仕事だと、比較的パンプスを制服に取り入れている企業が多いと思います。従業員がスーツで、パンプスを履いて接客するのが当たり前だと思ってお客様が来る傾向もあると思います」と語る。
ゲストの小島慶子さん「私、前から思っているんですけど、CAさんはいざという時乗客を誘導したりするお仕事もあるので、ヒールじゃなくて動きやすい靴を履いてほしい」
博多華丸キャスター「(CAが)パンプスを履いているって気付いてなかったです」
森田洋平アナ「客の立場だとあまり気付いていないという人も多いと思いますが、企業側は『お客さんが求めているからマナーのひとつとして従業員に求めている』といいます。でも実際客が求めているかどうか、企業側がそれを調べたかどうかも今回はわからなかったんです。ある種の忖度が働いているかもしれないということが浮かび上がってきました」