2024年 4月 23日 (火)

「マッチングアプリ」被害急増!プチぼったくりや結婚エサにおカネ搾取

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   2月(2019年)に、東京・新宿の歌舞伎町のホテルの駐車場で、20代の女性がナイフで刺されケガをする事件があった。加害者は42歳のポーランド人の男で、女性によると2人はマッチングアプリを通じて出会ったという。

   マッチングアプリとは、目的を持った人同士の出会いをサポートするアプリケーションで、恋愛や結婚のほか、ママ友作り、仕事の仲介、就職活動、同じ趣味を持つ仲間を探すなど、種類はさまざまだ。無料のものあり、手軽なこともあって、若者を中心に利用者が急増しているが、トラブルも増えている。

   MMD研究所とスマートアンサーの調べでは、マッチングアプリでトラブルを経験したことのある人は男性で49.1%、女性で50.9%もいた。トラブルは、顔が全然違った、年齢を偽っていた、結婚していた、宗教やマルチ商法の勧誘をされたなどというものから、悪質な詐欺まがいなものもあった。

初デートのつもりが客引きだった

   ITジャーナリストの高橋暁子さんによると、最近増えているのが、若者や学生を対象にした「プチぼったくり」。「はっきりとぼったくりなら摘発できるのですが、プチぼったくりは店に入る前に『こういう料金体系だ』と言われてしまうので、摘発ができないんです。消費者金融で借りてきて払えと脅され、お金を搾取されるケース急増しています」

   都内に住む会社員の男性Aさん(23)も被害にあった。4月に北海道から上京してきたばかりで、恋人がほしくてアプリに登録したら、そこで知り合った女性に連れていかれたバーで「プチぼったくり」の被害にあった。8000円ほどかと思っていた代金は、なんと4万円。血の気が引いたという。

   女性は「こんなに高いなんて知らなかった。持ち合わせがないので、次に会ったときに半分返す」と言ったが、連絡がつかなくなった。Aさんは警察に相談したが、女性と店側が共犯だという証拠がないからと、被害届は受理されなかった。

   結婚詐欺的な被害に遭うケースも多い。デートを重ね、相手をその気にさせたところでお金を搾り取るのだ。高橋さんは「婚活アプリに登録する人は、本気度が非常に高いので、結婚という話に持っていきやすいんです。また、結婚を意識しているので、有職者で貯金などもたくさんしている場合が多く、多額のお金を搾取されやすい傾向にある」と話す。

   都内近郊に住む50代女性のBさんも被害にあった。マッチングアプリで知り合った男性から結婚をちらつかせられ、「一緒に会社を作ろう」などと言われて計1000万円を取られた。男性はその後、音信不通になってしまったという。

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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