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「躾と虐待」境目あるの?防止法成立したが・・・体罰の範囲は先送り

   「18歳未満の児童の躾の際に親権者による体罰を禁止」した改正児童虐待防止法が成立したが、国際援助団体(NGO)「セーフ・ザ・チルドレン・ジャパン」によると、「躾のために子供を叩いたことがある」という親が7割いるという。では、どこまでが躾で、どこからは虐待なのか。改正防止法では具体的な体罰の範囲などについては、今後ガイドラインを作成することになっている。

   ゲストの子どもの人権問題に詳しいジャーナリストの岸田雪子氏は「躾がいけないのかと誤解されることもあるかと思いますが、躾を否定している法律ではなく、暴力を介在させなくても、子どもに伝えることができるはずだという趣旨です」と説明した。

虐待親の取締りと児童保護こそ急げ

   坂口孝則(経営コンサルタント)「僕は、法律は過度に国民生活に介在しない方がいいという立場です。虐待は当然NGだが、怒鳴るみたいなものまで法律のガイドラインで決めるのはどうかと思いますね」

   司会の加藤浩次「悪いことをした中学生や高校生、16、17歳になっている人間が悪いことをしたら、それは叱りますし、反抗したら叩くかもしれない。子どもがどの道を行くか岐路に立っているとき、親は対峙してそのくらいの覚悟をしないといけないと思いますよ」

   躾と称して虐待する親が何と多いことか。無理に躾けることそのものが、人権の無視ではないのか。虐待が疑われたら、直ちに子供を保護する強制執行こそ急ぐべきではないか。