2024年 4月 20日 (土)

<大富豪同心/第8話「仇討免除!」>(NHK BSプレミアム)
危うし 卯之吉―にせ者現れ手練れ侍を次々辻斬り!濡れ衣着せられ閉門蟄居

   「どうせ人生は死ぬまでの暇つぶしさ」

   徳川幕府十代将軍・家治の治世、田沼意次が権勢をふるう世の中で、こうウソぶいて放蕩の限りを尽くす卯之吉(中村隼人)は、日本橋に大店を構える江戸随一の両替商・三国屋徳右衛門(竜雷太)の孫なのだが、将来を心配した徳右衛門は賄賂を使い、見習い同心・八卷卯之吉として南町奉行所に「修業」にだす。

   ボンボン育ちで「走れない」「暗闇が苦手」「剣術はカラッキシ」という卯之吉だが、若き女剣士・溝口美鈴(新川優愛)、深川一の人気芸者・菊野(稲森いずみ)、荒海一家の親分・荒海ノ三右衛門(渡辺いっけい)らに助けられ、無尽蔵の財力と放蕩で得た人脈を駆使して難事件を解決していく。

   窮地に陥ると、立ったまま気絶するという特技のおかげで、卯之吉はいつしか戦わずに勝つ「剣の達人」に祭り上げられていく。奉行所でも見習いから正式な同心に昇進する。

さすが歌舞伎役者!髷物似合う中村隼人

   第8話では、その卯之吉の名をかたる刺客に、腕自慢の侍が次々と切り殺される事件が発生。「侍殺し」の嫌疑で閉門蟄居を言い渡された卯之吉のもとに、ニセ卯之吉に兄を殺された吉永新二郎が仇討にやって来た。卯之吉は間一髪で逃げのびるが、「誰かが裏で糸を引いているようだな」という徳右衛門の読み通り、徳右衛門の宿敵にして闇世界の黒幕・天満屋(柴俊夫)が、卯之吉を陥れるために仕組んだ陰謀だった。

   中村隼人はさすがに歌舞伎役者らしく髷物は堂に入っているし、新川の剣士ぶりもかわいい。エンディングに竹島宏が歌う主題歌「夢の振り子」に合わせて、出演者たちが披露する軽妙なダンスも楽しい。(6月28日よる10時放送)

寒山

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