もうすぐ夏本番ということで、きょう2日(2019年7月)の「クイズとくもり」コーナーは氷がテーマだった。
家庭で使う氷は、冷蔵庫の自動製氷機で作っている人が多いだろう。勝手に作って補充してくれるのでとても便利だが、掃除はこまめにしているだろうか。
千葉大学の矢口貴志准教授「製氷機を掃除しないと、空中にあるゴミなどが少しずつたまり、その中にカビが生息してしまう可能性があります。知らず知らずに長期間にわたってカビを摂取すると、健康被害を起こす場合があります」
実は怖い氷のカビを防ぐ掃除法を、家事代行会社のトップキャスト・松浦純子さんが教えた。
まずは給水タンクだ。メーカーによって異なるが、水道水なら週に1回、ミネラルウォーターなどを使っている場合は3日に1回を目安に掃除する。
部品をひとつずつ取り外し、洗剤を付けずに水洗いする。汚れが付きやすい四隅は柔らかい布やスポンジで洗う。
松浦さん「ポイントは傷を付けないこと。機器に傷が付くとそこからカビが繁殖します」
貯氷ケースは3か月に1回、製氷皿は1年に1回が掃除の目安だ。どちらも軽く水洗いする。
一番肝心なのが給水パイプの中だが、クエン酸を使えば簡単に掃除できる。
水道水300ミリリットルに対し30グラムのクエン酸を混ぜ、給水タンクに入れて冷蔵庫にセットする。あとは氷ができるのを待つだけだ。
クエン酸水溶液がパイプの中を通ると、水あかの主成分「炭酸カルシウム」と反応し、水あかが「炭酸水素カルシウム」に変化する。これは水に溶けやすいので、パイプの中がきれいになるというわけだ。
クエン酸には掃除用と食用があるが、氷に混ぜるので食用を使う。できた氷は食べられないが、排水口に入れれば雑菌が防げる。
副島淳リポーター「給水パイプの掃除の頻度はメーカーによって異なるので、取扱説明書を参照してください」