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「電車迷惑動画」のバカ者たち!ドアに挟まれてふざける女子高生、自転車で改札通過・・・

   警察官への挑発動画を取り上げた「ビビット」が、今度は電車内で撮影された迷惑動画を批判している。都内の駅に停車したJRの電車内で撮影したもので、3人の女子高生が次々と閉まりかけたドアにわざと身体を挟まれ、笑い声をあげたり舌を出しておどけたりしている。電車の遅延につながる迷惑行為だ。

   動画を見たネットユーザーからは、「正直、何が面白いのか分からない」「法律うんぬんじゃなくて、人としての問題」と声が上がり、ネット上では3人を特定する動きもあるという。

威力業務妨害で逮捕、数千万円の損害賠償

   電車内やホーム、駅での迷惑行為を撮影した動画はまだある。ドアに寄りかかって座り込み、ドアが開くと上半身をホーム側に出してあおむけに倒れる動画、つり革のパイプを掴み、パイプや荷物棚に足をかけて逆さになるなど、体操のような動きを撮影した動画、自転車に乗ったまま改札を無理やり出たり入ったりする動画、エスカレーターの手すり部分に寝そべり滑り落ちる動画、線路上に降りて意味不明の踊りをする動画など、呆れるばかりである。

   ある動画では、男性が走る電車の連結部にしがみつき、数秒進んだところでホームに飛び降りた。一歩間違えれば、落ちて車輪に巻き込まれ、死んでしまう。

   これらの行為をしているバカ者は中高生くらいの若者がほとんどで、どれも撮影者の笑い声が入っている。しかし、笑いごとでは済まされない。鉄道が止まったら、威力業務妨害などの罪に問われ、鉄道会社から数百万円から数千万円の損害賠償を請求される。

   JR東日本は「もし故意に電車を止めるなどの迷惑行為が確認されたら、警察に相談し、損害賠償や告訴について検討していく」としている。

効果あるかなあ?東京都教育委員会の「SNS東京ルール」

   東京都教育委員会は「SNS東京ルール」なるものを作り、SNSの正しい使い方を考えていこうという取り組みが始まっている。果たして、これに若者の暴走を抑止するほど効果があるのかは疑問だが、彼らになんらかの教育が必要なのは間違いない。

   原晋(青山学院大学陸上部監督)「私はリーダーシップ演習という授業をしているのですが、そこで教えているのは、立場のある人だけでなく、それぞれがリーダーだということ。悪いことは悪い、良いことは良いと伝える責任がそれぞれにあるということです。今回の問題も、若者から『それダサいよ』という言葉が出てくれば、なくなっていくと思う」

   菊間千乃(弁護士)「私もそう思います。私たち世代がいくら言っても、若い人からは『オジサン、オバサンがなんか言ってる』と受け止められちゃうかも知れないので。同世代の声が一番効果的だと思います」