「九州南部豪雨」ほとんどの人が逃げなかった鹿児島全市避難!エリア広すぎて危機感伝わらず
2019.07.08 08:53
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専門家「普段からハザードマップで自宅の危険知っておく」
京都大学防災研究所の中北英一教授は、大量の雨が長時間降ったことから「もう一撃あれば、大変な災害になっていただろう」と見る。そういう中での「全域避難指示」の意図を、東京大大学院の関谷直也准教授は「全域で災害の危険のある人は避難をということで、(普段から)ハザードマップを見て危険を知っておくことが重要です」と解説する。
これまでも、自治体の多くで全域避難は疑問視されてきた。鹿児島市の森博幸市長は全域避難について「瞬時に地域を区切って的確な情報を出すのがむずかしかった。大きな自治体のあり方を検討しなければならない」と語った。この全域避難を関谷准教授は「早めに呼びかけたことには意味がある」と評価している。
鹿児島市での今回の事態は、大雨災害が今後も他の地方もふくめて起こる可能性や、避難メッセージの出し方、「しっかり備えを」(武田キャスター)という教訓を改めて考えさせた。
*NHKクローズアップ現代+(2019年7月4日放送「記録的大雨"全市避難"で何が起きたのか」)
文
あっちゃん