生理が楽に、肌荒れも改善する「ピル」―でも副作用は大丈夫? 不安の声を産婦人科医が解消
きょう8日(2019年)のあさイチは「ビックリ!生理の新常識」がテーマだった。
排卵を止めることで妊娠しなくなる避妊薬として開発された薬「低用量ピル」。その後生理痛を和らげたり、子宮や卵巣の病気を治療できたりするとわかり、幅広く使われるようになった。
日本では2008年から、生理が重い「月経困難症」の治療薬として保険適用が開始。多くの産婦人科の女性医師も服用しているそうで、「生理日をずらしたり軽くしたり、めっちゃ楽。何でみんな飲まないんだろう」と語る医師もいるほどだ。
しかし街頭インタビューでは、「副作用が心配」「将来不妊になるのでは」「出血を止めるのは体に悪影響では」など、ピルに抵抗があるという声も上がった。ピル利用歴16年、7種類を飲み比べたという産婦人科医の深沢瞳子さんが、ピルの正しい知識を教えた。
出血の回数を減らす方が体には優しい
まずはピルのメリットだ。出血量が減り、生理痛も楽になる。これまでのピルは排卵が止まっても月に1回軽い出血が3~5日ほどあったが、出血を年に3~4回程度にしてくれるものも続々と出てきているという。
出血を止めるのが体にどうなのか、との不安については、深沢さんが「排卵の回数、月経の回数を減らしてあげる方が体には優しい」と断言する。
ゲストのSHELLYさん(タレント)「海外だと当然みんな使っています。(生理の)回数が減った方が楽だし体も負担が少ない。やっと日本に浸透してきたかっていう印象です。1970年代ですよ、アメリカでピルがOKになったのは」
ホルモンバランスを整えるため、月経前症候群(PMS)やニキビ、肌荒れを改善する効果も期待できる。
不妊の心配についても、「ありません。薬をやめれば早くて1か月、遅くても3か月でほとんどの方が排卵が戻ってきます」(深沢さん)。