2020年 11月 25日 (水)

ダムが水害を引き起こす?想定超える豪雨で緊急放流―下流の街や村を濁流が直撃

健康への新アプローチ。大正製薬の乳酸菌入りごぼう茶が初回たったの980円。

   水害から街や村を守るはずのダムが、逆に氾濫の引き金になるケースが増えている。愛媛県西予市の肱川上流の野村ダムは、昨年7月(2018年)の西日本豪雨で緊急放流を行い、下流の氾濫で5人の犠牲者を出した。

   前日から雨が降り続き、野村ダムの川西浩二所長はダム容量を確保するため、毎秒300トンの事前放流を決めた。その後、雨は激しさを増し、放水しても貯水量は満水時の9割を超え、あふれ出す危険が強まった。川西所長は「緊急放流は避けられない」と判断したが、暗闇での住民避難を心配して、放流はすぐには行われなかった。

   野村ダムから西予市に緊急放流の連絡が届いたのは明け方近くで、直ちに避難指示が出されたが、連絡が遅れたうえ、大雨のピークと重なって逃げ遅れる人が相次いだ。

管理事務所と自治体が責任なすり合い

   治水が専門の京都大の今本博健・名誉教授は「事前放流を毎秒300トンではなく、500トンに増やしておけば、理論上、ダムの水位の上昇スピードを抑え緊急放流を2時間遅らせ、住民避難が進んだはずだ」という。野村ダム管理事務所はそうできない理由があった。1995年7月の大雨では毎秒500トンの事前放流を行い、下流の堤防のない所で氾濫して1200戸が浸水被害を受けたのだ。以来、事前放流は毎秒300トンに抑えることになった。

   堤防が十分でないなら、避難指示は事前放流の段階で出すべきではなかったのか。作家の石井光太氏は「行政の縦割りに問題がある」とリポートした。「なぜきちんと避難指示が出せなかったのか聞くと、ダム管理事務所は『自治体の問題』と言い、自治体は『緊急放流はダム側の話だから』というんです。ダムをつくったからには、国や自治体が一つになって住民を守る意識が必要だし、欠かせないと思います」

文   モンブラン
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CAST テレビウォッチ
アクセスランキング
  1. 唐沢寿明「24 JAPAN」人気上昇。本家「24」知らない人は「こんなにハラハラドキドキするドラマはない」。本家ファンも「色々ツッコミ所はあるが、頑張っているから最後まで見る」
  2. 近藤真彦の不倫騒動、ジャニーズ事務所は「なかった」ことにしようとした。松本人志が事務所の大きさに関わらず「平等に扱うべきだ」と真っ当な意見を述べた。さらに妻が「離婚する」と突き放し、近藤もケジメをつけなくてはならなくなった。俺にはメディアを潰せる「権力」があると豪語した近藤は、 テレビアナたちが嬉しそうに不倫騒動を語るのを、どんな思いで見たのか。
  3. 眞子さんは穏やかそうに見えて、秋篠宮家の中でも最も性格が強いという。声明の「生きていくために必要」というのは、換言すれば"結婚できなければ世を去ります"とも受け取れ、周囲は眞子さんの覚悟の凄さにひれ伏した。眞子さんに密かにエールを送っていたのが当時、皇太子だった天皇だというのだ。
  4. 「不倫の心配ナシ?」芸能人で最も仲の良い夫婦ランキング...DAIGO・北川景子、三浦友和・山口百恵を引き離したダントツ1位はあのサッパリカップル。キムタク・工藤静香が意外に苦戦
  5. 「旭川だけではもたない」...コロナ病院クラスター発生で医療従事者不足が深刻!「本州から応援を」医師会も悲痛な叫び
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中