2019年 12月 12日 (木)

ラグビーW杯を当て込んだ(?)企業内再生物語。常連でない大泉洋の起用は新鮮だが、まだ、彼の良さは生かされていない
<ノーサイド・ゲーム 第1回>(TBS系)

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   池井戸潤の原作と聞いて期待してみたが、思ったよりは面白くなかった。理由は、明らかに今年のラグビーW杯を当て込んで、左遷された男が、ヘタレなラグビーチームを再生する話だろうと読めてしまったこと。この枠のご常連が主役ではなくて、大泉洋という2枚目半の役者をもってきたことは新鮮でよかったけれど、第1回を見る限り、大泉の良さがまだ発揮されていなかったからである。

   自動車メーカー府中工場の総務部長に飛ばされた君嶋隼人(大泉洋)は、ラグビー『アストロズ』チームのGMも務めることになるが、ラグビーに素人の君嶋は監督人事で早速悩みを抱える。妻は真希(松たか子)、本社の重役・滝川には上川隆也、あれれ、いつも冷静沈着変わり者の主演を務める上川が、今のところ君嶋の対立側なので、この配役は珍しい。常連の香川照之が出てなくてよかった。

   第1回の視聴率は13.5%と日曜劇場のご祝儀相場。熱烈に次回も見てみたいとは思わせないが、北海道出身で地元のスターだった大泉が、天下の日9の主役を張るとは感慨深い。肉弾戦ばかりで、絵としてはサッカーや野球などに劣るラグビーを、どうやって面白く見せるかお手並み(演出・福澤克雄)拝見である。

   しかし、汗臭く、どちらかといえば冬のスポーツであるラグビーを、真夏の連ドラの主テーマに据えて大丈夫か。劇伴の米津玄師のサプライズ登場とか、歌舞伎役者の登用とか、精々頑張っておくれ。(放送2019年7月7日21時~)

   (黄蘭)

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