2019年 8月 20日 (火)

路線バスが車いすを乗車拒否 車いすマークが付いているのに「設備の使い方知らん」と言い逃れ

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   滋賀県草津市で路線バスが車いすユーザーの男性の乗車を拒否し、問題になっている。問題が明るみになったきっかけは、3日(2019年7月)に龍谷大学の非常勤講師、松波めぐみさん(51)が投稿した「ぼーぜん。乗車拒否された」というツイートだ。

   障害学を専門にする松波さんが、ゲスト講師に招いた車いすユーザーの男性と2人で大学に向かうために路線バスに乗ろうとすると、運転手に「車いすで乗れるバスは決まっている。次のバスに乗って欲しい」と乗車拒否されたというのだ。次のバスは40分以上も後。車いすマークをバスに確認した松波さんがそのことを伝えると、運転手は「出し方知らんねん」と返事。車いす対応の車両であるにも関わらず、設備の使い方が分からないというのだ。

   乗車拒否をされた男性は「怒りもありますし、悲しみもある。バス会社への失望感とか、遅れてはいけないという焦りとか、車いすだから周りに迷惑をかけているのではないかとか色んな事を考えた」と胸の内を明かす。

   乗車拒否したバス会社によると、問題の運転手は当然、設備の使い方を知っていた。それなのに「できない」と伝えた理由は、バスの運行が遅れていたため、乗車を諦めてほしかったからだという。「安易な判断と不適切な発言に関しては本当に申し訳ない」とバス会社は謝罪した。

「多目的トイレ」になってから返って使いづらく

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   実際に車いすで生活をしている人たちは、乗車拒否は「よくあること」と口をそろえる。その1人、曽塚レナさんは「バスもですが、タクシーだと、車いすで近寄っていくと、ス~っと逃げていく。怖くてバスやタクシーは最低限しか乗らないようにしています」と話す。NPO法人「車椅子社会を考える会」理事長の篠原博美さんも「『次にしてくれ』と目の前でドアを閉められたことはある」と話す。車いすだと目線が低いため、自分では車内が満員かどうかも確認できないのが悔しいと言う。

   トイレの問題も大きい。車いすユーザーの1人、中嶋涼子さんは「昔は『障がい者用トイレ』と呼ばれていたのですが、『多目的トイレ』と言う名前になったことで、普通の人も使うようになってしまった。私たちはそこしか使えないので困る」と話す。曽塚さんは「多目的なんだから文句言うんじゃねえよってケンカを吹っ掛けられたことがある」と話す。

   それでも、ハード面のバリアフリー化が進んでいることは実感する。「20年前なんて駅にエレベーターさえなかったですから」と中嶋さん。「後は心の面のバリアフリーが進めば、もっと暮らしやすくなるのにな、と思う」

   司会の真矢ミキ「海外の建物は、昔のままで内装だけリフォームしたものも多くて不便なのですが、その分、男性も女性もみんなで車いすを持って階段を上るなど、助け合いが見られます」

   堀尾正明(フリーアナウンサー)「目の不自由な人のための点字ブロックも、日本中ずいぶん敷き詰められましたが、その上に自転車を平気で停めたり...。ハード面はできているけれど、心がともなっていない」

文   ピノコ | 似顔絵 池田マコト
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