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息子のいじめ「学校も教委も何もしてくれない」業を煮やした父親が一部始終をツイート公開

   中学3年の息子がいじめを受け、村八分状態が4か月以上続いているのに、学校も教育委員会も動いてくれない。そこで父親が取った手段が、ツイッターで中傷内容を公表することだった。

   父親のツイッターは3日前。「息子がいじめられていて、ひどいメッセージが送られてきても、警察は事件にはできないと・・・。(加害者は)罰せられず反省もしない。こんな世の中おかしい」と、「いじめ」の実態をツイートした。

   「友達欲しいんだったら貢げば?w」土下座して地面なめたら仲良くしてあげるよ?w」「バカにもほどがある」「あと学校来なくてもいいよ」

   いやあ、なんともひどい。

「誰も助けてくれない。どうしようかと思ったんです」

   「とくダネ!」は父親に話を聞いた。「息子が、助けて、怖いという。誰も助けてくれない。どうしようかと思ったんです」という。ツイートしたのは「いじめた側が反省しないで普通に過ごす世の中ってどうなのか、訴えるのが一番だと思いました」

   発端は1月(2019年)だった。学校のスキー合宿で級友と笑顔を見せる息子の写真がある。「楽しかった」といっていたが、その数日後、笑顔が消える。息子がクラスメートのA君に「B君がムカつく」といったのがB君に伝わり、息子が無視されるようになった。

   3月の中旬になって、息子が両親に「学校へ行きたくない。いじめられてる」と訴えた。学校へ連絡したが、5月になって、誹謗中傷のダイレクトメッセージが届いた。

   父親は学校と警察に連絡、同時にメッセージの送り主がC君であることを突き止めたが、C君は認めない。最後は警察が入ってC君も認めた。そこでC君の親との間で話し合い、「誹謗中傷をしない」という誓約書を取った。

   その後も事態は変わらなかったが、学校も教育委員会も「いじめはない」とした。現在は別室で自習する状態が続いているという。

大人同士の解決と子供にとっての解決は別

   司会の小倉智昭「子供の問題で、親がどこまで介入するのかという難しさがあるし、一方で、学校が見過ごしてるのと誰でも思いますよね」

   教育評論家の石川幸夫さんは「誓約書は大人のもの。学校も謝罪して終わり。子供の気持ちにまで踏み込んでいないから、話が先に広がってしまうんです」という。

   伊藤利尋キャスター「お父さんの心情は理解できますけどね」

   小倉「でも、ツイッターでというのは、子供の弱さを知らせることになりはしないか。子供のためにどうなのかなあ」

   為末大(アスリート)は「この子が何をしたらいいのかが一番大事な気がします。強制力がないのに、仲直りさせるって、大人の世界でも難しいですよ」

   三浦瑠麗(社会学者)「どんな先生でも問題を解決できる仕組みが、必要なんだと思います。誓約書をとっても、孤立は変わってない。学校が官僚主義的に見えます」

   石川さんは「しっかりと子供の話を聞く。事実を確認する。第三者に相談する。いじめられた子もいじめてる子も含めて対処しないといけない」というが、それができないからこうなっている。