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「日記」が高血圧で死にかけた男性を救った!怒りや激しい感情を書くだけで気持ち安定

   馬場典子リポーターが「日記に秘められたパワーが、いま改めて注目されているんです」と取り上げた。三日坊主の代名詞のような日記付けだが、付け続けていると、心身に好影響をもたらすことがわかってきたという。

   東京都に住む60代の男性は、4年前に心臓の大動脈解離という大病を患った。緊急手術で一命は取り留めたが、医師からは「今度血圧が上がったら、命は保証できない」と言われた。イライラしたり、ストレスをためたりと、血圧が上がるような行動や感情はできるだけ抑えるよう指示されたという。

   男性の妻は「即死かな?くらいの勢いでした。すごく怒りっぽく、キレるのが日常茶飯事だったので、その間はずっと血圧が高かったんだと思います」と語る。

怒りの無意味化

   気持ちを安定させるために男性が訪ねたのが、精神科医の宗未来さんだ。宗さんは、ひとつひとつの出来事に自分がどんな感情を抱いたか、ありのままに書き出す「日記療法」をすすめた。

   男性は「無理な依頼、非常識なお客への対応でストレスがたまる」「妻から口うるさくいろいろと言われカッとなる」など、怒りやストレスを日記にぶちまけた。

   宗さんは、怒りの感情がどこから来ているのか、より深く心を見つめるよう促した。すると、「会社で起きたトラブル。ストレスを家で発散した自分が情けない。悲しい」など、次第に弱音を吐けるように。それに伴って、高い時には160もあった血圧が徐々に低下し、120台で安定するようになったという。

   男性に何が起こったのか。宗さんは「日記によって、『怒りの無意味化』ができたと考えられます」と解説する。強すぎる怒りを感じたときは、背後に不安、寂しい、情けない、悲しいなどの感情が隠れていることがある。この男性は、仕事が上手く行かないことで、自分の能力が不足しているのではという悲しさ、将来やっていけるのだろうかという不安を抱えていた。

   馬場「日記を書くことで気持ちの整理ができ、怒りの本当の原因を知って、ではどう対処したらいいかがわかったので、、結果、血圧が下がったということなんです」

ピコ花子