2024年 4月 19日 (金)

「性暴力」加害者の8割は顔見知り!多くの女性が「だからだれにも話せない」

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望まない性行為は性暴力

   ゲストの写真家のにのみやさをりさんは、24歳の時に信頼している職場の上司から被害にあったという。「ある日突然、無理やり襲われました。人間って信頼関係で結ばれているから、顔見知りに襲われることで、幼い頃から培った人間関係の基本が木っ端みじんに崩されました。当時は傷つけられたってことさえわからず、自分のせいだと思っていました。そうじゃないって、ちゃんと思えるまで20年以上かかりました」

   「望まない性的行為が性暴力」ということが、まだ理解されていないということを示すアンケートがある。クローズアップ現代+がLINE社と協力して、「どういうときに性的な行為への同意があると考えるか」を問うアンケートを実施し、10~50代の男女1046人から回答を得えた。「2人きりで飲酒」は14%、「2人きりで個室に入る」は34%、「露出の多い服装で会う」19%が、「同意がある」と捉えていた。

   支援センターと連携して被害者支援を行っている精神科医で武蔵野大学の小西聖子教授は「被害にあったら、周りの人に相談してほしい」と言い、性暴力被害を打ち明けられたときに周りの人ができる2つのポイントを挙げた。1つは「"なんでそんなことしたの?"と言わない」、もう1つは「一緒に考え、行動する」だ。

「なんで?って言われると、責められているように聞こえるので、この言葉をいったん抑えるだけで違います。一緒に困ってくれる人、一緒にいてくれる人が大切なんです。
全国都道府県にあるワンストップセンターに相談すべきですが、被害者はそれがなかなか難しい。過半数の人が、誰にも言えていない現実があるんです。誰でもいいから、信用できる人に相談してほしい。1人目がダメでも、諦めずにぜひもう一回、別の人に相談してください」

*NHKクローズアップ現代+(2019年7月30日放送「"顔見知り"からの性暴力 ~被害者の苦しみ 知ってますか?~」)

文   バルバス
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