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東京・渋谷は「ネズミ天国」食べもの多いし高層マンションは巣作りに格好

   東京・渋谷の繁華街にあるコンビニで、ネズミが走り回っている。菓子パンや調理パンが並ぶ棚の後ろにいたり、食品棚から顔を覗かせたりしている。ネズミの歯形が残ったパンもある。こうした映像が相次いで投稿され、店舗は5日(2019年8月)付で休業に追い込まれた。

   動画を撮影した女性は、「店の前を通った時、店内にネズミが集まっているのが見えて、床にもネズミの糞がたくさん落ちていました」と話す。友人と店に入ると、すぐに10匹以上を確認。「友達は動物園みたいな臭いがすると言っていました。何も買えなくなりますよね」

エアコン配管の隙間から侵入するクマネズミ

   渋谷でネズミが大量発生しているのはなぜか。再開発で居場所を失ったネズミたちがビルを移動しているという説もある。「ねずみ駆除協議会」矢部辰男会長と夜の渋谷に行ってみると、自動販売機の隙間や植え込みの中にドブネズミがうごめいていた。人を怖がる様子もなく、ゴミ袋の中に入ってエサをあさるなどしている。2時間で13匹が見つかった

   矢部会長によると、コンビニで目撃されたのは、人が住む家やビル周辺に生息する小型のクマネズミだという。高いところに集まる習性があり、ビルが立ち並ぶ渋谷は格好の生息地だというが、街の中では姿は見えない。休業中のコンビニ店舗に行ってみると、ガラス越しに忙しなく動き回る姿が確認できた。

   クマネズミはエアコンの室外機の配管などから建物内に侵入する。壁の隙間や天井、床下を縦横無尽に動き回り、建物の上層階まで行くことができるという。冷蔵庫の裏やソファの中などに巣をつくることもある。

ペットフードや石鹸をエサ

   飲食店だけでなく、高層階のマンションも注意が必要だ。ペットフード、仏壇の備えもの、浴室の石鹸もエサにしてしまうという。

   駆除するのにはどうしたら良いのだろう。「ネズミの食べ物を減らすのが基本。薬やワナ、通路をふさぐのも方法ですが、まずは食べ物なんです。生ごみの出し方を変えることが大事です」と矢部会長は言う。

   伊藤利尋キャスター「彼らも必死に生きてますから、再開発が始まったら、エサがあるところへ、エサがあるところへと動いていっているように見えます」

   司会の小倉智昭「最近は路チュー禁止のところも多いから、ネズミも大変なのかね」